【太陽光パネルが発電する条件について解説】カタログに記載されている発電量はMAXの数字

三島市で太陽光を検討している方から

カタログに記載されている発電量が出るのはいつ頃?

と質問がありました。

カタログに記載されている○wという数字は常日頃から出力される数字ではなく、とある条件下で出る

MAXの数字

です。

とある条件とは

①屋根が真南に向いていること
②気温が25度であること
③屋根の角度が30度前後であること

の3点です。

カタログに記載されている発電量が出る季節は

春か秋

が高確率と言われています。

今回は太陽光パネルが発電する条件について解説していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

カタログに記載されている発電量はMAXの発電量

※長州産業様_340w/223wパネルカタログから出典

上記は長州産業というメーカーのパネルです。

パネル1枚あたりの

公称最大出力

が340wと記載があります。

「最大」の出力

が340wです。大事なので2回言いました。

最大が340wということは、普段は

もう少し低い

ことを意味します。

これから発電条件について触れていきます。

まさひこ

簡単には計算できません。

太陽光パネルが発電する条件① 屋根方角

1つ目の条件は屋根が

真南(0度)に向いていること

です。

建売ではなくて新築であれば簡単そう!

と言われますが、新築であったとしても非常に難しいです。

googlemapのような地図アプリを見ると分かりますが、新築の屋根が真南に向いていることは

非常に少ない

です。

理由は

分譲地を作る流れ

に関係しています。

分譲地を作る際はまず古い家/建物を取り壊して、この土地を真っ新にします。土地の形はさまざまです。

同じ場所に新築を2軒建てる場合、似たような面積にするためちょうどいい塩梅で分筆します。この状態で陽当たりの良い方向に屋根を作るとした場合、必ずしも南に向くとは限りません。

極端な話、新築で屋根を真南(0度)に向けるには

街全体をゼロから創る

必要があります。

まさひこ

この条件に関しては運が関係してきます。

太陽光パネルが発電する条件② 気温

2つ目の条件は気温が

25度であること

です。

冒頭でカタログに記載されている発電量が出る季節は

春か秋が高確率

とお伝えしました。

■夏:暑すぎてパネルのシリコン部分が膨張してしまい発電量減
■冬:季節的に日射量が少ないため発電量減

といったことが関係してくるため、残りは春か秋となります。

春か秋と言っても広いです。

設置する地域にもよりますが、メーカーが算出する発電シミュレーションを見ると私がいる静岡県では

5月と9月

にグラフが伸びていることが多いです。

ちなみに気象庁のホームページでは過去の気象データ検索をすることができます。

移住先で太陽光設置を考えている方がいましたら、上記で1年を通して平均気温が25度前後を推移している場所を探してみてください。

ちなみに気温が1度変化するごとに

約0.5%発電量が変わる

とも言われています。

1つ前の単元で紹介した長州産業340wパネルを気温15度の環境下に設置した場合、気温が10度変化するため

約5%

発電量が変わります。

この場合、340wパネルの発電量は

実質323wに下がる

という計算になります。※設置環境によって異なります。

まさひこ

この条件に関しては全国的に春か秋が該当します。

太陽光パネルが発電する条件③ 屋根角度

3つ目の条件は屋根の角度が

30度前後であること

です。

太陽は東から昇り、西に沈みます。夏場は太陽が高い位置を移動しますが、冬場は低い位置を移動します。

夏場はあまり関係ありませんが、そのほかの季節に関しては太陽の光が

斜め

に入ってきます。

その斜めに入ってくる光を受け止めるのにベストな角度が

30度前後

と言われています。

CMを打っているような有名ハウスメーカーであればあまり該当しませんが、町の工務店などで新築を建てると1寸~3寸(5~15度)程度の屋根が多く見受けられます。

ベストな角度が30度であるため、1寸~3寸(5~15度)屋根の場合は

発電量が低下

します。反対に30度以上の屋根に関しても良い条件とは言えません。

屋根の角度がキツいということは極端に言うと垂直に近いです。太陽の光を取り込む面積が小さくなってしまいます。

ちなみに1寸~3寸(5~15度)屋根の場合は雨でホコリやチリといった汚れが流れ落ちにくく、パネルの四隅にゴミが溜まりがちになります。

30度以上の屋根については角度が急になっていくにつれてパネルが重力で落ちないようにガッチリと固定する必要があります。

そのため、

屋根に対する負担が大きく

なります。結果として、角度が無さすぎても有りすぎても支障が出てきます。

まさひこ

この条件に関しては比較的誰でも叶えられます。

年間発電量の計算は発電シミュレーションで一発計算

※LIXIL様_太陽光発電システム導入シミュレーション画面から出典

今までに太陽光パネルが発電する条件が

■屋根方角
■温度
■屋根角度

の3点であると伝えてきました。

細かな計算方法もお伝えしてきましたが、今のご時世には

年間発電量を簡単に計算する方法

があります。

それは

発電シミュレーションを使うこと

です。

※LIXIL様_太陽光発電システム導入シミュレーション画面から出典

「太陽光 発電シミュレーション」と検索をしたところ、一番上に出てきたのがリクシルだったのでリクシルのシミュレーションを取り上げています。使うシミュレーションはどれでもいいです。

発電シミュレーションは

■パネルを設置する場所(住所)
■屋根の角度
■何度北に触れているのか
(■電気代)

といった項目を入力するだけで

年間発電量を計算してくれる

ため非常に優秀です。

まさひこ

シミュレーションは周辺環境を考慮していないため、設置面近くに電柱がある場合は注意が必要です。

最後にひとこと

今回は「太陽光パネルが発電する条件」について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

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  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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