太陽光の説明で訪問したお客さまから
最安値を見分けるポイントを教えて欲しい
と質問をいただきました。
■会社規模
■設置件数
■会社の近さ
■営業マンの雰囲気
■価格
など比較ポイントは多いですが、今回は上記の中でも価格に絞ってポイントをお伝えします。
価格以外の項目については
■会社のホームページを確認
■実際に説明に来てもらったときの印象
で判断するしかないのでコレだ!と判断するのは正直難しいです。
価格のみであれば
kW単価
で判断するという手っ取り早い方法があるので今回はこのkW単価について解説します。
じゃ、レッツゴー!
販売店によって条件がバラバラ
■タイナビ
■グリエネ
■ソーラーパートナーズ
■エコ×エネの相談窓口
■エコ発
上記は価格比較サイトの有名どころです。
私が働いている会社ではタイナビ経由での案件紹介が多い現状です。
そのため、今回はタイナビを元に解説をしていきます。
タイナビの見積もり方法は
①簡易見積り
②訪問見積り
の2種類が用意されています。
①簡易見積り:図面情報あるいはgooglemap等の航空写真を元にざっくり算出する見積もり方法
②訪問見積り:屋根の現地調査やお客さんとじっくり話をした上で正確な数字が出る見積もり方法
②であればどこの販売店もお客さんの希望に沿ったメーカーや容量で価格提示をすることが可能です。
しかし、①の場合は取り敢えず見積もり出してよ状態のため、販売店によって
■メーカー
■容量
■パネルサイズ
■レイアウト
が異なります。
例えば5つの販売店のうち、3つの販売店が同じメーカーであれば
このメーカーで話を進めよう
という方向性が決まります。
しかし、どの販売店もメーカーがバラバラだと
どこのメーカーがいいの?
状態になるため前に進みづらくなります。
■タイナビ:最大5社
■グリエネ:3~5社
■ソーラーパートナーズ:3社
■エコ×エネの相談窓口:2~3社
■エコ発:3社
上記は見積依頼をかけると見積もりが届く販売店の数を表しています。
1つの比較サイトに登録するだけで
複数社から見積もり収集
をすることが可能です。
稀にタイナビやグリエネ、ソーラーパートナーズといった複数の比較サイトから見積もり収集をして最終的に迷うというお客さんがいます。
今挙げた3社だけでも見積もりが13種類前後あることを意味します。
これから比較を始めるぞ!という方はある程度予算感や希望メーカーを決めておいた方が、見積もり取得が有意義な時間になります。
ソーラーパートナーズは自社施工を行っている会社のみ紹介、タイナビは価格比較サイトのリーディングカンパニーといったように、それぞれの比較サイトに特徴があります。
販売価格は年々下がっている
太陽光発電の販売価格は年々下がってきています。
10年前と比べると販売価格は下がり、変換効率や1枚あたりの発電量はどんどん上がっています。
今のパネルと昔のパネルの違いについてはこちらのページで解説しています。
上記は平成23年(2011年)~平成28年(2016年)のkW単価を表したグラフです。
太陽光価格の話をする際、
パネル1枚がいくら
ではなく、
kW単価がいくら
という伝え方をします。
kW単価は
パネル1kW(=1000w)あたりいくらか
を表したものです。
例えばシャープ259wパネルの場合、4枚あれば1036w(約1kW=1000w)になります。
4枚で約1kWになるので、パネル1枚の価格が20万円とした場合、20万円×4枚=80万円ということになります。
この計算だとシャープパネルのkW単価が80万円する計算になります。とても高いです。
年々パネルの製造コストは下がっているため、このkW単価に関しても年々下がっています。
先程のグラフを見ると
■平成23年(2011年):51.7万円/kW
■平成28年(2016年):36.3万円/kW
※全体平均値
になっており、5年で15.4万円/kW下がっています。
価格比較サイトの1社でもあるソーラーパートナーズが直近のデータを出していました。
令和4年(2022年):27.5万円/kWであるため、平成23年(2011年)と比べると価格が半分になっていることを意味します。
5kWについては上記の図に記載があるので割愛します。他の容量については
■9kW:247.5万円
■7kW:192.5万円
■3kW:82.5万円
※税抜価格
が目安となります。
導入金額がこれからも下がるのであれば、性能が上がり切ったときに検討するというのも一理あります。
しかし、販売価格の低下と共に売電価格も低下しているので売電に期待している場合は早めの導入をおすすめします。
売電単価よりも買電単価の方が高いため売電目的での太陽光検討はおすすめできません。
kW単価の計算方法
kW単価は
工事費を含んだ税抜価格÷設置容量
で求めることができます。
例えば販売店から出た見積もりが7.2kWで税込2,200,000円の場合、
①まず税込価格を税抜価格にする 2,200,000÷1.1=2,000,000円
②次に税抜価格を容量で割る 2,000,000円÷7.2=277,777円
となります。
令和4年(2022年)の相場が27.5万円/kWであるため、上記の見積もりは
少々割高
という結論になります。
メーカーによってはそもそもkW単価が高めに設定されているところもあるため、一概に上記計算が正しいとは言えない現状です。あくまで目安として捉えていただけると嬉しいです。
このkW価格の計算方法は、検討している商材が
太陽光発電のみの場合
に適用可能です。
蓄電池やエコキュート、IHが見積もりに入っていると計算ができません。
2つ以上の商材が混ざっている場合は
太陽光発電のみの価格
で見積りを提示してもらう必要があります。
結論、工事費を含んだ税抜価格÷設置容量をして、一番数字が小さい会社がkW単価が低い会社となります。
見積もりには足場代が入ることがあります。この場合は足場代を外して計算してください。
最後にひとこと
今回は「kW単価」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり
専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる
サイトもあります。
各販売店との対応が煩わしい方であれば専任のアドバイザーがつく比較サイト(ソーラーパートナーズ)が断然おすすめです。