DR補助金を使って蓄電池の導入を検討している方から
DR補助金の申込はいつから始まるの?
と質問がありました。
実は既に始まっています。
ただ、話を聞いている販売店が
どこのアグリゲーター経由で蓄電池を仕入れるかによってスタート時期が異なる
ので、詳細は販売店に問い合わせてください。
詳しくはこれから解説します。
じゃ、レッツゴー!
目次
アグリゲーターは電力会社と需要家(例、個人宅)をつなぐ仲介人みたいなもの
DR補助金の話をするにはまずアグリゲーターの説明をする必要があります。
アグリゲーターとは
私たち電力を使用する多くの需要家が持つエネルギーリソースをたばね、需要家と電力会社の間に立って、電力の需要と供給のバランスコントロールや、各需要家のエネルギーリソースの最大限の活用に取り組む事業者のこと
※資源エネルギー庁様_「アグリゲーター」とは?から引用 https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/aggregator.html#:~:text=%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%90%8D%E3%81%AE%E9%80%9A%E3%82%8A%E3%80%81%E7%A7%81,%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E8%80%85%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
のことを指します。
簡単に説明すると
電力会社と需要家(例、個人宅)をつなぐ仲介人みたいなもの
です。
国が出している補助金なのであれば国が請け負うというのが一般的な考えですが、得意不得意があるので電気に関することは専門家に任せようという考えに近いです。
今回のDR補助金にはまとめ役であるアグリゲーターが
全部で11社
存在しています。
■東京電力ホールディングス株式会社
■NTTスマイルエナジー株式会社
■シャープ株式会社
■自然電力株式会社
■株式会社グローバルエンジニアリング
■東京電力エナジーパートナー株式会社
■グリッドシェアジャパン株式会社
■株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ
■株式会社エナリス
■auエネルギー&ライフ株式会社
■NextDrive株式会社
蓄電池の話をしている販売店が上記のどのアグリゲーターから蓄電池を仕入れるかによって、補助金対象となるメーカーが変わります。
シャープの蓄電池に対して補助金を使いたいのであればシャープ株式会社をアグリゲーターとしている販売店を選択する必要があります。
全国展開している大きな会社であれば複数のアグリゲーターと提携しているので、多くのメーカーが補助金対象となります。しかし、中小企業では特定のアグリゲーターとしか提携をしていない可能性があるので、詳細は販売店に確認してみてください。
DR補助金はSII(環境共創イニシアチブ)から出ている補助金
昨年度までは
DER
という補助金が注目されていましたが、
今年度は
■DER
■DR
という2種類の補助金がSIIから発表されています。
似たような補助金ですが、
■DER:分散型エネルギーリソース
■DR:デマンドレスポンス
と訳されるように、それぞれ意味は異なります。
2022年度、ほんの一瞬で終了したのはDER補助金の方です。
DER補助金と検索すると
短期間で予算満了の可能性あり
と急かしているページもあります。
今年度に関してはHEMSに対しての補助金が国から出ないこともあり、申請スピードは
非常に緩やか
です。
こちらのページで上記について詳しく解説していますが、
2021年度と2022年度はHEMSに対して補助金が出ていた
ため、導入する側(お客さん側)にとっては少し有利でした。
しかし、今年度に関しては
■2023年度
蓄電池:実効容量×32,000円
HEMS:なし
となっているため、HEMSの導入価格が全額お客さん負担となっています。
販売店によりますが、
DR補助金用のHEMSは税込20万円
と聞いています。蓄電池に対して補助金が多く出ても、
そこから20万円を差し引いたものが実際の補助額
と伝えています。
詳しくは次の単元でお伝えしますが、補助金が多くもらえるかどうかは蓄電池の容量によって変わります。
HEMSに対して補助金が出なくなったショックは大きいです。
初期実効容量が8.2kWh以下の蓄電池であればこどもエコすまい支援事業の方がお得
今回の記事ではDR補助金について触れていますが、蓄電池容量によっては一律64,000円の補助金が出ている
こどもエコすまい支援事業の方が有利なことがある
ので念のためこちらについても紹介します。
先ほどの単元で「蓄電池の容量」によって補助金額が異なるとお伝えをしました。
正確に言うと蓄電容量ではなく、実際に使える電気の量である
初期実効容量をもとに補助額が算出
されます。
先ほどの単元で
蓄電池の初期実効容量×32,000円
が今年度の計算式とお伝えしました。
これを京セラ5kWh蓄電池に置き換えた場合、初期実効容量は4kWhとなるので、
4kWh×32,000円=128,000円
となります。
これが補助額であれば有難いのですが、ここから自己負担であるHEMS費用20万円を差し引くと
マイナス72,000円
になってしまいます。
こどもエコすまい支援事業であれば
HEMSをつけなくても一律64,000円もらえる
ため、DR補助金を使うよりもこどもエコすまい支援事業を通じて蓄電池を導入した方がお得です。
京セラ10kWh蓄電池の場合、初期実効容量は8kWhとなるので、
8kWh×32,000円=256,000円
となります。
先ほどと同じくマイナス20万円をすると56,000円になります。
こどもエコすまい支援事業の64,000円と比べると8,000円もらえる額が小さいので、こどもエコすまい支援事業の方がお得です。
では目安として何kWh以上であればDR補助金の方がお得になるのかという話ですが、
初期実効容量が8.3kWh以上
であればこどもエコすまい支援事業で出る64,000円よりも大きくなります。
初期実効容量が8.3kWh以上ということは定格容量が10kWh近くになるので、合計金額自体はかなり大きくなります。
具体的にお伝えすると、
■ダイヤゼブラ電機の14.08kWh
■オムロン(長州産業)の16.4kWh
■ニチコンの14.9kWh
など
大きめの容量を希望する方にとってはDR補助金の方がお得
です。
反対に容量が小さい蓄電池を希望される方にとっては初期実効容量も小さめになりますので、こどもエコすまい支援事業の方が向いています。
補助金計算を間違えると損する可能性もありますので、話をしている販売店のHEMS価格がいくらなのかも合わせて確認をしてください。
最後にひとこと
今回は「DR補助金」についてお伝えしました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、
蓄電池メイン
で対応しているサイトもあります。
蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。