【太陽光についている出力保証はあまり意味がない】重要なのは機器保証

函南町で太陽光を検討中の方から

出力保証を使うときはどうすればいいの?

と質問がありました。

何か壊れたときに発動する機器保証に関しては

発電モニターに表示されるエラーコードを確認する

という方法があります。

しかし、出力保証に関しては

基本的にメーカーしか調べられない

です。

メーカーで調べるにあたって

■パネルを取り外す費用
■パネルを取り外すのに使った足場の費用

がすべてパネルを取り付けたお客さん持ちになるので注意が必要です。

今回はこの出力保証について解説していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

メーカー保証は基本的に出力保証と機器保証がついている

メーカー保証は基本的に

■出力(発電)保証
■機器保証

の2種類が付帯しています。

下記のようにメーカーによっては独自の保証がついていることもあります。

■長州産業:工事(雨漏り)保証
■ネクストエナジー:経済損失補償

何か壊れた場合の保証というのは

機器保証が対象

となります。

冒頭でお伝えした確認方法の他に

■屋内パワコンの液晶部分を確認
■屋外パワコンと一緒に設置をするリモコンの液晶部分で確認
■設置した機器を直接見て確かめる

といった方法があります。

エラーコードが出た際はそのエラーを解決しない限り、太陽光(や蓄電池)が正常に稼働しません。

そのため、設置をした販売店や設置をしたメーカーの太陽光カタログの最終ページに掲載されているカスタマーセンターの電話番号に連絡をして、メンテナンス手配をする必要があります。

下記はメーカーごとのカスタマーセンター連絡先です。

■シャープ:0120-48-4649 ※携帯の場合:0570-550-190
■京セラ:0120-33-5582
■パナソニック:0120-872-150
■三菱:0120-314-382
■ソーラーフロンティア:0120-55-8983
■東芝:0120-33-1139(エクソルと同じ)
■Qセルズ:0120-322-001
■サンテック:0120-303-616
■カナディアンソーラー:0120-020-332
■ネクストエナジー:0120-338-647
■エクソル:0120-33-1139(東芝と同じ)

※東芝エネルギーシステムズ株式会社様_重要なお知らせから出典

カスタマーセンターに連絡をすると、

保証書に記載があるお客様番号

について聞かれることがあります。

連絡をする際は出来るだけ

保証書を用意した状態で連絡すること

をおすすめします。

どうしても残っていない場合は契約当時の契約者名と連絡先を先方に伝えてください。

上記に画像を貼り付けていますが、東芝の太陽光に関してはメンテナンス窓口をエクソルに譲渡しているとのことです。

東芝太陽光でエラーが出た場合はエクソルの問い合わせ窓口に連絡してください。

まさひこ

メーカー連絡時に慌てて自分の名前を伝えてしまうことがありますが、メーカーのデータベースには契約時の契約者名でデータが残っています。そのため、誰の名前で契約をしたのかが重要になります。

出力保証はメーカーが定めた基準値よりも発電する力が落ちた場合に発動

※シャープ株式会社様_住宅用太陽光発電システム総合カタログの保証紹介ページから出典

上記のシャープの例で解説すると、出力保証は

■お引渡し日より10年後に90%
■お引渡し日より11~15年後に85%

を切った場合に発動すると書かれています。

では既定のパーセンテージを切ったのかをどう確認するのかについてですが、これに関しては

メーカーの工場で確認する

しか方法がありません。

私が働いている会社でも1年に1回メンテナンス訪問をしていますが、その時に計測するのはパワコン内の電圧のみです。

わざわざ屋根に上ってパネル1枚1枚の電圧を確認している訳ではありません。

実のところ販売店が持っているようなテスターでは

パネルの出力状況まで計測することはできない

です。

出力の状況を判定するには

①設置してあるパネルを一度取り外す
②一式をメーカーの工場に送る
③メーカーの計測担当者が計る

といった一連の流れを行う必要があります。

計測自体は保証の期間内である限り無料となっていますが、

■取り外しと再設置に関わる費用
■足場費用

に関してはお客さん負担になりますので注意してください。

発電効率の低下率は

■10年後:-8.6%
■20年後:-14%

と言われているので驚くほど下がる訳ではありません。携帯のバッテリーほど消耗が激しくないので安心してください。

まさひこ

一般的に太陽光パネルを取り外すには足場を設置する必要があるので、どうしてもパネルの出力について調べたい場合は屋根塗装や外壁塗装のタイミングに合わせてパネルを取り外してください。

メーカーによって機器保証を延長することが可能

シャープ・京セラの場合は延長保証に入ってやっと15年の保証期間を手に入れることができます。

シャープ・京セラ以外のメーカーについては

無償で15年の機器保証がついていることが多い現状

です。

現在の技術だと電気の変換装置であるパワーコンディショナが故障するタイミングが

約13年前後

と言われているため、10年保証だと物足りず、15年保証でちょうどいいイメージとなります。

しかし、環境によっては15年以上経過してからメンテナンスが必要になる場合があるので、20年保証がついていれば安心度は高まります。

メーカーにもよりますが、

パワコン交換をすると一般的に30万円前後の費用がかかる現状(工事費込み)

です。

これを約8万円前後の延長保証で賄えるのであれば非常に安上がりとなります。

ここ最近で言うと以下の2つが延長保証の例となります。

①エクソルで太陽光と蓄電池(ファーウェイ製)を設置する場合

※株式会社エクソル様_住宅用太陽光発電システム総合カタログ保証紹介ページから出典

延長保証に加入すると

10年という保証期間を15年か20年に延長することが可能

です。

延長する年数によって加入金額が異なります。

②長府工産でトライブリッド蓄電池を設置する場合

※長府工産株式会社様_Lib Tower Plusカタログから出典

通常、パワコンと蓄電池に15年保証がついていますが、

延長保証に加入すると5年延び20年保証

となります。

V2Hに関しては延長保証に加入しても

15年保証のまま

です。

延長保証とは別ですが、サンパワーの後釜であるマキシオンというメーカーに

驚異の40年保証

がついています。

ちなみに40年なのは機器保証ではなく出力保証です。

40年保証と聞くと良いような気もしますが、

■会社自体が40年存続している訳ではない
■40年は発電保証であり機器保証ではない

ため、おすすめできるかと聞かれると非常に悩みます。

最終的には販売店と相談をしつつ、どのメーカーにするのか決めてください。

まさひこ

導入を決めたメーカーに延長保証があるのであれば加入しておいた方が無難です。

最後にひとこと

今回は「出力保証よりも機器保証重視」について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

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に登録されることをおすすめします。

嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり

専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる

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  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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