静岡市で蓄電池を検討中の方から
ファーウェイ製の蓄電池が良いって聞いたけど本当?
と質問がありました。
ファーウェイ製の蓄電池は他社製蓄電池と異なり
充電電力のリミッターが掛からない
ため、出来るだけ早く蓄電池に充電をしたいと考えている方に人気があるメーカーです。
しかし、現在契約中の契約容量によっては
すぐにブレーカーが飛ぶ可能性
があります。
導入してからガッカリするのを防ぐため、今回はファーウェイ製蓄電池について解説します。
じゃ、レッツゴー!
目次
ファーウェイは中国で有名な会社
ファーウェイは中国の深圳(シンセン)に本社を構える通信機器メーカーです。1987年に設立し、創業36年の会社です。【2023年12月11日現在】
蓄電池以外には時計やテレビ・パソコンといったデジタル機器を取り扱っています。
販売店によってはカタカナではなく
■漢字:華為技術日本
■英語:HUAWEI
と表記している場合があります。できたばかりの会社ではありませんのでご安心ください。
会社規模を重視する方にはおすすめのメーカーです。
ファーウェイ製蓄電池をOEMで取り扱っているメーカーは多い
ファーウェイ製蓄電池を取り扱っている販売店が少ないため、見積もり取得をするのが大変と思われているメーカーです。
しかし、この蓄電池はファーウェイ本体だけが販売しているわけではなく、
■エクソル
■京セラ
■DMM
といった大手メーカーもOEMで取り扱っています。
上記の3メーカーを取り扱っている販売店は多いため、話を聞いた販売店が上記メーカーのどれかを取り扱っていれば見積もり取得が可能です。
この蓄電池はハイブリッドであるため
■FITが終了して後付けで蓄電池検討している方
■太陽光と蓄電池を同時に設置検討している方
にもおすすめできます。
単機能型のラインナップはありません。
他社製蓄電池との違い① 奥行
万人が分かる特徴としては
奥行が短い
です。
■蓄電池本体:150mm(15cm)
■パワコン本体:159mm(15.9cm)
といったサイズであるため、設置スペースが取れない方におすすめです。
奥行だけで言うと
オムロン製(長州産業)蓄電池の6.5kWhも147mm(14.7cm)
であるため、奥行重視で検討するのであれば「ファーウェイ」か「オムロン」の2択となります。
隣家との境界線が狭い場合に有効です。
他社製蓄電池との違い② 充電電力
こちらがファーウェイ製蓄電池の目玉です。
ファーウェイ蓄電池は
充電電力のリミッターがかからない
ことが特徴です。
この特徴にはメリットもあればデメリットも存在します。
■メリット:充電スピードが早い
■デメリット:停電しやすい
例えば現在
50Aの電気契約をしている
とします。
他社製蓄電池で充電する際、既に家庭内で40Aを使用している場合は
残りの10Aを使って蓄電池に充電
をします。そのため、家庭内の電気使用状況によって
充電スピードが早くなったり遅くなったり
します。
ファーウェイ製蓄電池の場合は充電電力を3kW(30A)と設定したら、
家庭内でどれだけ電気を使用していようが3kW(30A)で充電
をします。そのため、現在の電気契約が50Aで既に家庭内で40Aを使用している場合、
合計7kW(70A)になる
ためブレーカーが落ちます。
停電対策のために蓄電池を導入したにも関わらず、ブレーカーが落ちやすい環境づくりをしてしまっている可能性があります。
対策としては充電したい電力を決めたうえで
契約容量を見直すこと
が必要です。
契約容量を大きくしておけば問題ありません。
契約容量の検討方法
分電盤についている主幹ブレーカー(分電盤を正面に見た場合に左側についている大きなブレーカー)が
■40Aの場合:検針票上でいう契約容量は8kVA(80A)まで
■50Aの場合:検針票上でいう契約容量は10kVA(100A)まで
変更することが可能です。
主幹ブレーカーの数字を2倍した数字まで
契約容量を上げられる
というイメージです。
主幹ブレーカーが40Aで契約容量10kVA(100A)にする際は
電力会社によるブレーカー変更工事が必要
です。その際に発生した工事費用は
交換を依頼したお客さま持ち
となります。
契約容量を変更するということは
基本料金が高く
なります。
蓄電池を導入した後にブレーカー変更工事が必要になると負担が大きくなるため、
現地調査なしで契約を進めてくる販売店
に関しては注意してください。
事前にブレーカー変更工事が必要と判明した際には、その必要経費を
事前に見積もり価格から引いてもらうこと
をおすすめします。
ブレーカーは電力会社の持ち物なので、電気屋が勝手にイジることはできません。
蓄電池のモード・充電電力変更は個人でできない
大手メーカーの蓄電池であれば言い方は違えど
■経済モード:売電優先にするため、充電するのは深夜電力優先
■グリーンモード:自家消費優先にするため、充電するのは昼間の発電量優先
の2つのモードが存在します。
モニターを操作してモード変更ができるメーカーが多い中、ファーウェイ製に関しては
■蓄電池のモード変更
■蓄電池の充電電力変更
を個人で操作することはできません。
蓄電池をおすすめした販売店が専用管理画面からログインして操作をする必要があります。
そのため、
電気の使用状況を加味していろいろ調整をしようと考えている方
についてはおすすめができません。
反対に
適切に動いてくれるように勝手に操作しておいて!という方
であればおすすめできます。
ファーウェイ製蓄電池はモニターが存在しません。自身のスマホ/パソコン画面がモニター代わりになります。
最後にひとこと
今回は「ファーウェイ製蓄電池」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
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蓄電池メイン
で対応しているサイトもあります。
蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。