【2024年度 V2H補助金について解説】電気自動車をすでに保有/実績報告までに納車予定の方が対象

静岡市でV2Hを導入予定の方から

V2Hの補助金について解説してほしい

と質問がありました。

V2Hの補助金はNeVという団体から出ており、今年度は

■本体の税抜価格の1/3(MAX30万円)
■工事費(MAX15万円)

が補助対象額となっています。

今年度に関しては電気自動車をすでに

■保有している
■発注している

方が対象であるため、

機器のみ設置したい

という方は補助対象となりません。

今回はV2Hの補助金について解説していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

補助金の窓口

※一般社団法人次世代自動車振興センター様_トップページバナーから出典

V2Hの補助金は

NeV(一般社団法人自動車振興センター)

という団体から出ています。世間では

V2H補助金=CEV補助金

というイメージがついていますが、CEV補助金は

電気自動車本体を購入

するときに出る補助金のことを指しています。

V2H補助金の正式名称は

充電設備・V2H充放電設備・外部給電器補助金

といいます。

NeVのホームページを見ると

■CEV補助金(背景が水色)
■充電設備・V2H充放電設備・外部給電器補助金(背景が黄緑色)

がしっかりと区分けされています。正確に言うと水素供給設備補助金(背景がオレンジ色)も存在します。

まさひこ

販売店だけではなく、誰でも申請の流れや募集要項を確認することができます。

補助金概要

2024年度のV2Hに対する補助金額は

■本体の税抜価格の1/3(MAX30万円)
■工事費(MAX15万円)

となっています。

安い型番でも高い型番でも上記以上の補助金は見込めないため、手出しが少なく設置ができるV2Hはニチコン製の

スタンダートモデル(型番:VCG-663CN3)

となります。(V2H単品設置の場合)

上記はあくまで価格(手出し)重視でお伝えしているため、そこそこなスペックを求める方にはスタンダードモデルの上位機種であるプレミアムモデル(型番:VCG-666CN7)がおすすめとなります。

まさひこ

V2Hに対して補助金を出している市町村であればお得に導入可能です。

蓄電池補助金との併用も可能

先ほどV2Hの

単品設置

の場合は、

■手出しが少なく設置可能:スタンダードモデル
■スタンダードモデルでは物足りない場合:プレミアムモデル

がおすすめとお伝えしました。

しかし、ここ最近はV2Hと蓄電池をトライブリッドパワコンで接続する方法も定着してきました。

■太陽光を設置済みで後付けでV2Hと蓄電池を導入する場合
■太陽光・V2H・蓄電池を同じタイミングで導入する場合

に関しては

蓄電池側の補助金

も有効活用することができます。

2024年度に関しては

■蓄電池にDR補助金
■V2Hに充放電設備補助金

の2種類を利用することが可能です。

2024年6月17日現在で国から出ている蓄電池の補助金は先ほどお伝えしたDR補助金のほかに

子育てエコホーム補助金

があります。

■DR補助金:主体は経済産業省
■子育てエコホーム補助金:主体は国土交通省

の2種類に関してはどちらも蓄電池に対して出ている補助金で、商材が重複しているため

併用不可

となっています。

しかし、

■V2Hに充放電設備補助金
■蓄電池にDR補助金 or 子育てエコホーム補助金

の組み合わせに関しては、商材が蓄電池とV2Hという別々の商材であるため

併用可能

となっています。

例えば

■長府工産製リブタワー14.9kWh蓄電池
■ニチコン製V2H ES-T3V1/ES-T3P1/ES-T3PL1

の組み合わせでは蓄電池に対してMAX60万円、V2Hに対してMAX45万円出るため、設置機器によっては非常に魅力的です。

まさひこ

V2Hと蓄電池を同時に導入すると補助金は高くなりますが、導入金額も高くなるので注意してください。

各スケジュール

2024年度補助金のスケジュールは

2部

に分かれています。1部に関してはすでに発表済みですが、2部に関しては2024年6月17日現在大枠しか決まっていません。

1部
■申請期間:6月18日(火)13:00~7月17日(水)13:00
■交付決定時期:7月~9月下旬
■実績報告期限:11月29日(金)17:00まで

2部
■申請期間:8月下旬~9月末
■交付決定時期:9月~11月中旬
■実績報告期限:2025年1月31日(金)

まさひこ

今年度は早い者勝ちではありません。

申請時の注意点

2024年度の補助金は、すでに電気自動車を

■保有していること
■発注していること

が条件となります。

そのため、補助金に申し込むタイミングで電気自動車に対してのアクションが何もない場合に関しては申請ができません。

具体的にどうやって先方が確認するのかという点については、すでに電気自動車を保有済みの場合であればWEB申請時に

自動車検査証記録事項(住所の記載があれば車検証でもOK)

の提出が必要です。ただ上記の書類が必要なだけではなく、「V2H設置先の住所」と「自動車検査証記録事項に記載されている住所」が

イコール

である必要があります。そのため、住所が異なる場合には電気自動車があったとしても申請ができません。その場合はお住まいの運輸支局にて手続きが必要です。

もう一方の購入済みである場合に関しては電気自動車を発注したことが分かる

契約書/発注書

の提出が必要です。

WEB申請時には契約書/発注書の提出で問題ありませんが、設置終了した後に行う実績報告のタイミングでは自動車検査証記録事項(住所の記載があれば車検証でもOK)が揃っている必要があります。

そのため、実績報告期限までに書類が揃わない場合は

申請が却下

されます。

早めに申請したい気持ちは分かりますが、実績報告のタイミングまでに自動車検査証記録事項(住所の記載があれば車検証でもOK)が間に合わないことが予想される場合は最初から

2部で申請

することをおすすめします。

2024年度補助金が2部制になっている理由としては、何らかの理由により1部で申請した方の実績報告が間に合わず、予定がずれ込んだ場合の

救済措置

とのことです。2023年度に関しては1部しかなかったため、救済措置が取れずそのまま却下になったケースが多かったと説明会で共有がありました。

まさひこ

2部の申請で失敗した場合は救済措置がないので要注意です。

最後にひとこと

今回は「2024年度 V2H補助金」について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

価格比較サイト

に登録されることをおすすめします。

価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、

蓄電池メイン

で対応しているサイトもあります。

蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。

  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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