静岡市で太陽光を検討している方から
本当に4kW60万円で設置できるのであればやりたい
という要望が出ました。
この価格は
タイナビ
という比較サイトのバナー広告でよく見かけます。
太陽光はkW単価が決まっており、基本的にはこれに応じて提示価格の計算をします。
しかし、
特殊屋根によっては高額
になるため注意してください。
今回はタイナビが出している広告と太陽光の市場価格について解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
指摘があったのはこの広告
これは太陽光の価格比較サイトである
タイナビ
が出している広告です。
?がついているので
正確ではない
との見方ができます。
しかし、見る人にとってはここに記載されている内容を信じてしまいます。
どのような計算をしたら4kW60万円になるのかを試算したところ、
お客さんへの提示価格
ではなく、販売店が
メーカー/商社から仕入れる額
に近いことが判明しました。
通常販売店はメーカー/商社からの仕入れ値に
■人工
■材料費
■利益
を上乗せしてお見積書を提示しています。
メーカー/商社からの仕入れ値がどんなに安くても上乗せする費用が高ければ、その見積書は魅力的に見えません。
価格の計算をするには市場価格を知る必要があるので、次の単元では市場価格にも触れていきます。
他の価格比較サイトにはこのような広告バナーがありません。
太陽光システムの市場価格
新築・既築を合わせた全体の数字で見ると、
■2020年度:29.2万円/kW
■2021年度:27.5万円/kW
■2022年度:26.7万円/kW
というのが読み取れます。
例えば冒頭の4kWの太陽光システムを2022年度に導入した場合には
26.7万円×4.0kW=税抜1,068,000円
かかることを意味します。
先ほど紹介したのはあくまで
市場価格
です。
販売店によっては市場価格よりも
■高いところ
■安いところ
が存在します。
仮にとある販売店が2022年度の価格を22万円/kWに設定していた場合、4kWシステムは
4.0kW×22.0万円=税抜880,000円
という計算になります。
販売店が設定価格を下げれば4kW60万円に近づいていきますが、今までの計算式は
すべて税抜
です。消費税が足されていない状態であるため、×1.1をするとますます難しいです。
通常の屋根である想定です。
特殊屋根だと割高に
太陽光の工事で
特殊屋根の場合
は工事費が割高になります。
具体的には
■設置面が複数
■屋根材の代わりがない
といった場合です。
まず「設置面が複数ある」場合です。
築年数が古い家
に多く見られます。
■切妻屋根:1面あるいは2面
■寄棟屋根:1面あるいは2面あるいは3面
が屋根ごとの設置面です。
太陽光は設置面がいくつあるかによって
工事費が変動
します。販売店によっては一律○円と記載されていることもあります。
過去にはお城のような形をしている家に施工をしたことがあり、この家の設置面はなんと6面でした。6面だと6か所に足場を建てる必要があるので非常に割高となります。
次に「屋根材の代わりがない」場合です。
こちらも
築年数が古い家
によく見られます。
屋根材が
瓦
である場合に多いです。
ハウスメーカーではなく地場の工務店で家を建てた場合、こだわりを持った瓦が屋根に乗っていることがあります。唯一無二の瓦である場合、
代替品が市場にない
です。そのため工事中に割れたら最後です。割れないように施す安全対策が割高となります。
お客さんが予備瓦を持っている場合は話が別です。
最後にひとこと
今回は「タイナビの広告がウソであることと太陽光の市場価格」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり
専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる
サイトもあります。
各販売店との対応が煩わしい方であれば専任のアドバイザーがつく比較サイト(ソーラーパートナーズ)が断然おすすめです。