【太陽光パネルの耐久性について解説】無敵ではないので注意

天気予報で雹(ひょう)や霰(あられ)が降ったというニュースが流れるたびに、

太陽光パネルは割れないの?

という質問が出ます。

太陽光パネルのガラス部分には新幹線や飛行機の窓にも使われている

薄膜の強化ガラスが使われている

ため、拳と同じ大きさの雹(ひょう)や霰(あられ)が直撃しても割れないと言われています。

実のところ、太陽光パネルが工場から出荷される際、

強度実験

を行っており、それでも問題がないパネルのみ出荷されています。そのため、ある程度の障害物であれば想定をしています。

今回は太陽光パネルの耐久性について解説していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

太陽光パネルの構造

※デュポン株式会社様_ホームページから出典
※photoAC様_nannziさんの作品から出典

太陽光パネルを見ると発電する部分(太陽電池セル)が近くにあるように見えます。

しかし、実際は

■1層目(表面):フレーム
■2層目:ガラス
■3層目:封止材
■4層目:太陽電池セル

があるのでそう簡単に傷つかない場所に位置しています。

今回は2層目にあるガラスに着目しているため他の層には細かく触れませんが、無くてはならないものばかりです。

まさひこ

メーカーによって多少構造が異なります。

ガラス部分はJIS規格に適合したものを使用している

※日本板硝子㈱様_太陽電池ページから出典

太陽光パネルのガラス面は

JIS規格(1mの高さから227g直径38mmの鋼球を落下させて、これに耐えること)に適合したガラス

を使用しているため、拳サイズの雹(ひょう)や霰(あられ)であれば基本的に割れません。

もっと大きなサイズになった場合は割れる可能性がある

ので、そこは自然災害補償で備えてください。

JIS規格はあくまで日本の規格なので、

海外製パネルはどうなの?

という疑問が生まれると思います。

例えばQセルズというメーカーTUV認証を取得しており、独自の試験を行っていることで有名です。

上記で挙げたTUV認証はドイツのもので、他にはアメリカのUL規格、国際規格であるIEC規格というものも存在します。

何の規格を取得しているかは

太陽光カタログに記載がある

ため気になりましたら確認してみてください。

まさひこ

野球の硬式ボールがパネルに当たった場合は割れる可能性があります。

強度実験の内容

※京セラ株式会社様_パネル品質試験から出典
※京セラ株式会社様_パネル品質試験から出典

シリコンの会社である京セラは、会社独自の品質試験の内容をホームページに掲載しています。

上記2枚の写真はパネルに対して、

■高温・高湿の部屋にパネルを閉じ込めてエラーが起こらないか
■鋼球を落として割れないか

の実験をしているイメージ図です。

※ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社様_太陽光カタログから出典

ネクストエナジーはパネル製造をしている現地と日本国内で

2回のチェック

を行っています。通常はパネル出荷時の1回だけチェックを行うため、ネクストエナジーは信用できると言われています。

ネクストエナジーのように他社とは違った検査をしているメーカーも存在しているので、耐久性が気になる方は

メーカー名+強度試験

のようなワードで調べてみてください。

まさひこ

強度計算書を出しているメーカーもあるので気になる方は販売会社に聞いてみてください。

最後にひとこと

今回は「太陽光パネルの耐久性」について解説しました。

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  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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