【太陽光メーカー「Qセルズ」について解説】日照量が低い地域でも有利

御殿場市で太陽光の説明をすると

メーカーはQセルズ希望

と言われることが多々あります。

Qセルズは

低照度特性

がついており、

曇りや朝方の照度が低い時間帯

でも発電をすることが可能です。

他には

■厳しい品質テストを実施
■パネル1枚でも発電するシステムがある
■ゼロ円太陽光を取り扱っている

といった特徴があります。

今回は太陽光メーカーであるQセルズについて解説していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

会社概要

※ハンファジャパン様_ホームページのトップ画面から出典

Qセルズはもともと

ドイツ

に設立された太陽光メーカーです。

①1999年:ドイツに会社設立
②2001年:太陽電池の生産を開始
③2006年:太陽電池の生産量で欧州トップ

と華々しい階段を上がってきました。

しかし、途中で安価な中国メーカーとの価格競争に負け、

2012年に経営破綻

しました。

その後、韓国の大手財閥であるハンファグループに買収され、現在はQセルズの頭にハンファがついた

ハンファQセルズ

という名前になっています。今現在の本社はドイツではなく韓国に移っています。

まさひこ

名前が変わってもQセルズの技術は今も残っています。

特徴① 国内でも海外でも認知度が高い

※Qセルズ様_総合カタログ3ページ目から出典

Qセルズはアメリカでの市場シェアが

■住宅用:5年連続1位
■産業用:4年連続1位

となっているメーカーです。

他の国ではトップではないですが上位に組み込んでいます。

※Qセルズ様_総合カタログ3ページ目から出典

日本国内に関しては

新築屋根への導入率がNo.1

となっています。ここ最近は大手ハウスメーカーや工務店が

Qセルズと直接契約

をしているケースも多いです。

まさひこ

あまり知られていないメーカーだと不安に思うことがありますが、Qセルズであれば財政基盤も整っているので安心できます。

特徴② 低照度特性がついている

※Qセルズ様_総合カタログ8ページ目から出典

Qセルズのパネルには

低照度特性

がついています。低照度=照度が低い(明るいタイミングが短い)ことを指しています。

パネルの研究開発は北海道の札幌(北緯43度)よりも高い

ドイツのライプチヒ(北緯51度)

で行われています。

日本は地域にもよりますが、1年365日のうち

■2/3:晴れ
■1/3:曇り・雨・雪

と言われています。

しかし、ライプチヒという場所は1年365日のうち

■1/2:晴れ
■1/2:曇り・雨・雪

と言われており、日本よりも低照度であるタイミングが多い国です。

このような環境で太陽光の研究をすると

いかに低照度でも発電量をアップさせるのか

に重点が置かれます。

Qセルズはこの研究を長く続けてきたこともあり、この低照度の分野についてはライバルなしの状態となっています。

まさひこ

晴れの日以外がカバーできるイメージです。

特徴③ 厳しい品質テストをクリア

※Qセルズ様_総合カタログ8ページ目から出典

Qセルズに限らず太陽光メーカーは品質テストを行った上で

問題がないパネルを出荷

しています。太陽光パネルは電気を創るもののため、

IEC

という電気・電子の国際規格を取得する必要があります。

馴染みがあるもので説明するとほかには

■JIS:日本の産業製品に関する規格
■ISO:世界共通の規格

があります。

※Qセルズ様_総合カタログ8ページ目から出典

IEC規格を取得するには

■温度サイクル試験:-40°~+85°までの温度変化×200回
■高温多湿試験:85°の高温、85%の多湿×1,000時間

をクリアする必要があります。

QセルズはIEC規格より厳しく、さらには加えて

■温度サイクル試験:-40°~+85°までの温度変化×600回
■高温多湿試験:85°の高温、85%の多湿×2,000時間
■耐荷重・劣化試験:静的荷重・動的荷重、結露凍結×10回

を行っています。

それでも問題がないパネルを出荷しているので、他メーカーと比べて信頼度が全然違います。

まさひこ

品質テストの結果を公表していないメーカーも存在します。

特徴④ ゼロ円太陽光をやっている

※レネックス電力様_チラシから出典

Qセルズが100%出資しているレネックス電力という会社が

ソーラーメイト

というゼロ円太陽光を行っています。ゼロ円太陽光がどんなものかという解説はこちらでしています。

ゼロ円太陽光は多くの会社が行っている事業です。

このソーラーメイトに関してはQセルズが関係しているため、取り扱いメーカーは

Qセルズのみ

となります。ほかのメーカー希望の方はソーラーメイト以外を選択することをおすすめします。

まさひこ

「屋根貸し」か「リース」かによっても会社が異なります。

特徴⑤ パネル1枚でも発電するシステムがある

※Qセルズ様_総合カタログ32ページ目から出典

一般的に太陽光システムはパネル1枚では発電せず、

回路を組む

必要があります。

回路枚数はメーカーによって異なり、

平均4枚以上

繋げる必要があります。

しかしQセルズには

Q.SUPREME

という、

パネル1枚でも発電できるシステム

が存在します。

このシステムが設置できることによって、

パネルが1面あたり1枚しか設置ができない

お家であっても太陽光システムを設置することができます。

※Qセルズ様_総合カタログ35ページ目から出典

しかもこのシステムには

■出力保証:25年
■機器保証:25年

というプレミアムな保証がついています。

Qセルズの一般的なパネル、他メーカーの場合は

■出力保証:25年
■機器保証:15年

が基本となっているため、機器保証が豪華になっています。

■パネル1枚でも発電する
■機器保証が25年ついている

ということだけに着目すると非常に魅力的です。

しかし、こちらのシステムについては

パワコンの変換効率が99.2%(一般的なパワコンは96.5%)

と周辺機器に関してもプレミアムであるため、価格が高めに設定されています。

■通常パネル:5kW設置でkW単価が23万円前後
■Q.SUPREMEパネル:5kW設置でkW単価が50万円前後

陽当たりの関係でどうしても通常パネルが設置できない場合に関してはこのQ.SUPREMEを検討してみてください。

まさひこ

何のパネルが向いているかは販売店に判断してもらってください。

最後にひとこと

今回はパネルメーカーである「Qセルズ」について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

価格比較サイト

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嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり

専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる

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  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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