新築屋根に太陽光を検討している方から
最初に3kWほど設置をして、自家消費量がさらに上がるようであれば増設したい
と要望がありました。
数年前に売電単価が買電単価を下回ってから
自家消費量に合わせてパネル容量を検討したい
という意見を持つ方が増えてきた印象です。
実際に住んでみて数年経過しているのであれば
この容量が理想
というのが分かりますが、新築だと分からない方が多いです。
今回は太陽光の増設について解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
2012年ごろの設置方法
FIT(固定価格買取制度)が始まった2012年は買電単価よりも
売電単価の方が高かった
ため、
発電した電気は売電に回そう
という考え方が一般的でした。
そのため、自家消費云々ではなく
どれくらいの容量が屋根に載るのか
に焦点が当たっていました。
載せられるところにはすべてパネルを載せたい
という考えの方が多かったため、
■パネルが屋根からはみ出しているケース
■北面にも設置されているケース
が目立った時代でもあります。
今の時代では上記のような設置方法はできません。
2024年の設置方法
2024年度に売電申請をすると16円/kWhという売電単価です。
FITが始まった2012年は42円/kWhだったため、当時の売電単価から見ると半額以下になっています。
2024年現在は売電単価よりも
買電単価の方が高い
ため、売っても意味がないと考え
■自家消費できる分だけ載せたい
■多めに設置して売電するであろう分は蓄電池に溜めたい
という想いを持たれている方が多い印象です。
では自家消費分がどれくらいなのか。
これは
■お家の規模
■家族人数(世帯数)
によって異なります。
自家消費量に合わせて太陽光容量を決めるやり方についてはこちらのページで解説しています。
実際にそのお家に住んでから数年経過しているのであれば電気を購入している会社のマイページから検針票情報が確認可能です。
既に1~3年が経過しているのであれば
この家に必要な容量はコレくらいだ!
というのが分かります。
しかし、新築に住んでから1~3か月の状態だと現状の電気使用量が1年のうち
■MAXなのか
■平均値なのか
が不明です。
現状が最安値だとしたら
パネルの増設がおすすめ
できます。あとから足りない分を補充するイメージです。
しかし、増設をするとメリットもあればデメリットもあります。
どんなことが想定されるのかは次の単元で解説します。
できるのであれば必要になりそうな容量を1回で取り付けたいところです。
増設のメリット
増設のメリットは何といっても
発電量を増やせること
です。
発電量が増えることによって
自家消費に充てられる分が増加
します。
他には
2次的効果の範囲を広げること
ができます。
増設するということは
設置できる屋根スペースが余っていること
を意味します。
2次的効果は
パネルが屋根に覆いかぶさっていることが条件
であるため、屋根の一部に載っている状態では不十分です。
載っていない部分に直射日光が当たり、そこから熱が伝導してしまいます。
増設したことで屋根全面(メンテナンススペースは除く)にパネルを設置できたのであれば2次的効果も力を発揮できます。
2次的効果が出るかどうかは屋根材によります。
増設のデメリット
増設のデメリットは何といっても
追加で費用がかかること
です。
1~2枚だけパネルを増やすのであれば無足場工法で工事ができますが、10枚以上増やすのであれば
■足場代
■増やしたパネル発電分のパワーコンディショナ(以下、パワコン)代
がかかります。
現在設置しているパネルと同じ大きさのパネルが市場にあれば特に問題がないですが、サイズが変更になっている場合に関しては
■(公称短絡電流の数値が高すぎて)今ついているパネルと接続ができない可能性
■(取付金具の位置が変わるため)見た目がいびつになる可能性
も存在します。
屋根に増設をすると上記のような問題が発生する可能性があるため、増設するのであれば
■カーポート
■(薄膜太陽光が進化したら)壁面
におすすめしたいところです。
個人的には後々増設をしないように
初回の設置で必要分をご提案したい気持ちが大きい
です。
予算が足りないが屋根全面にパネルを設置したい場合はゼロ円太陽光も選択肢としてあります。
最後にひとこと
今回は「太陽光パネルの増設」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり
専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる
サイトもあります。
各販売店との対応が煩わしい方であれば専任のアドバイザーがつく比較サイト(ソーラーパートナーズ)が断然おすすめです。