三島市で蓄電池を検討している方から
オムロンと長州産業(スマートPVマルチ)の蓄電池はどう違うの?
と質問がありました。
結論、この2社の
蓄電池は同じ
です。
オムロンが長州産業に
OEM供給
をしています。
今回は各蓄電池のOEM元について解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
目次
OEMとは
OEMという言葉を調べると
original equipment manufacturer の略で他社ブランドの製品を製造すること、またはその企業である。
日本語では「相手先(委託者)ブランド名製造」、「納入先(委託者)商標による受託製造」などと訳される。
※wikipedia様_OEM の説明から引用 https://ja.wikipedia.org/wiki/OEM
と記載があります。
私が客先で説明する際は
他社製品を自社製品として取り込むこと
と説明しています。
A社が製造した製品にB社のシールを貼っているイメージです。
オムロン製蓄電池
オムロン製蓄電池の記載がカタログにされているメーカーは
■長州産業
■Qセルズ
です。
長州産業ではこの蓄電池が
スマートPV「マルチ」
という名称で記載されています。
Qセルズに関しては特に名称を変更しておらず、メーカーが定めている蓄電池型番がそのまま記載されています。
ここはオムロン製蓄電池のブロックです。
ダイヤゼブラ電機製蓄電池(アイビス7)
ダイヤゼブラ電機製蓄電池の記載がカタログにされているメーカーは
■長州産業
■Qセルズ
です。
長州産業ではこの蓄電池が
スマートPV「プラス」
という名称で記載されています。
Qセルズに関しては特に名称を変更しておらず、メーカーが定めている蓄電池型番がそのまま記載されています。
ここはダイヤゼブラ電機製蓄電池のブロックです。
NFブロッサムテクノロジーズ製蓄電池(スマートスター)
NFブロッサムテクノロジーズ製蓄電池の記載がカタログにされているメーカーは
ネクストエナジー
です。
ネクストエナジーではこの蓄電池が
iedenchi(いえでんち)
という名称で記載されています。
ここはNFブロッサムテクノロジーズ製蓄電池のブロックです。
SOLAX製蓄電池
SOLAX製蓄電池の記載がカタログにされているメーカーは
■ネクストエナジー
■アップソーラー
■リミックスポイント
■loooP
です。
各メーカーでは
■ネクストエナジー:remix battery(リミックスバッテリー)
■アップソーラー:UPSOLAR ESS
■リミックスポイント:remix battery
■looop:SORABOX
という名称で記載されています。
ここはSOLAX製蓄電池のブロックです。
ニチコン製(トライブリッド)蓄電池
ニチコン製蓄電池(トライブリッド)の記載がカタログにされているメーカーは
■長府工産
■Qセルズ
です。
長府工産は名称については変更していませんが、型番が長府工産専用となっています。
Qセルズに関しては特に名称を変更しておらず、メーカーが定めている蓄電池型番がそのまま記載されています。
ここはニチコン製蓄電池のブロックです。
ファーウェイ製蓄電池
ファーウェイ製蓄電池の記載がカタログにされているメーカーは
■DMM
■WWB
です。
2社とも特に名称を変更しておらず、メーカーが定めている蓄電池型番がそのまま記載されています。
京セラというメーカーは2024年現在、エネレッツア(単機能)/エネレッツアプラス(ハイブリッド)が主力蓄電池となっています。
2023年、エネレッツァプラスが出るまでの数か月のみハイブリッド蓄電池としてファーウェイ製蓄電池を取り扱っていたことがありました。
販売店から
京セラのロゴが入った
ファーウェイ製蓄電池カタログが出てきた場合は注意してください。
この型番は2024年現在、もう古いです。
ここはファーウェイ製蓄電池のブロックです。
住友電工製蓄電池(パワーデポH)
住友電工製蓄電池の記載がカタログにされているメーカーは
Qセルズ
です。
特に名称を変更しておらず、メーカーが定めている蓄電池型番がそのまま記載されています。
ここは住友電工製蓄電池のブロックです。
OEM供給をしていないメーカー
2024年11月現在、他社にOEM供給をしていない蓄電池メーカーは
■シャープ
■京セラ(エネレッツァ/エネレッツァプラス)
■パナソニック
■カナディアンソーラー(EP CUBE)
■ジンコソーラー(サンタンク)
の5社です。
一般的に蓄電池を製造しているメーカー(OEM元)よりも
供給を受けているメーカー(OEM先)の方が安価
です。
他社製品と性能を見比べて先ほど紹介した5メーカーのうち○○がいい!となった場合、そのメーカーの蓄電池を取り扱っている販売店と話をするようにしてください。
■ブランド重視:OEM「元」
■価格重視:OEM「先」
上記の通りであるため、蓄電池を検討する際はブランドと価格の
どちらを重視するのか
軸を決めておいたほうが無難です。
まさひこ調べでは価格重視のお客さんの方が多いです。
(おまけ)太陽光/蓄電池の飛び込み業者 ブルーコンシャスには注意
■本社所在地:⼤阪府⼤阪市北区中之島2丁⽬3番33号⼤阪三井物産ビル13F
■設立:2011年8⽉8日
■資本金:1億5000万円(グループ全体合計)
※ブルーコンシャスグループ様_会社概要から引用
大阪にブルーコンシャスグループという販売店があります。
この販売店のホームページを見ると特殊な名前の蓄電池が並んでいます。
名前に着目するとカッコよく見えますが、すべて
有名メーカーの蓄電池に名前をつけただけ
です。
■ブルーヴ・セカンド:NFブロッサムテクノロジーズ(スマートスター_9.8kWh)
■ブルーヴ・ゼロα:シャープ
■ブルーヴ・シェア:旧型のオムロン
■ブルーヴ・シェアα:現在のオムロン
■ブルーヴ・エアー:NFブロッサムテクノロジーズ(スマートスターL_13.16kWh)
■ブルーヴ・ファイブグリット:住友電工(パワーデポ_3.3kWh)
■ブルーヴ・1スマート:住友電工(パワーデポH_12.9kWh)
■ブルーヴ・3ピース:ニチコントライブリッド
名前をつけているだけかと思いきや、訪問業者の中でもかなり高額な見積もりを提示していることで有名です。
過去に私もアイミツ業者の1社で当たったことがありますが、ただただ高いと感じた記憶があります。
なお、こちらの販売店は強引な営業、ウソを伝えたとして
2024年8月9日に行政処分
を受けています。
詳細はこちらに記載があります。
価格比較サイトを利用予定であればこの会社と話を進める可能性はゼロです。
最後にひとこと
今回は「各蓄電池のOEM元」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、
蓄電池メイン
で対応しているサイトもあります。
蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。