【ハンファ440wパネル(Re.RISE-G3 440)/Qセルズ440wパネル(Q.TRON M-G2.4+)を比較】価格重視であればハンファ/品質重視であればQセルズを選ぼう

静岡市で太陽光を検討している方から

ハンファの440wパネルとQセルズの440wはどう違うの?

と質問がありました。

パネルのサイズと発電量に関してはどちらも同じですが、決定的に異なるのは

■P型/N型の違い
■バックコンタクト技術の有無

です。

今回はハンファブランドの440wパネルとQセルズブランドの440wパネルについて解説していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

P型/N型の違い

今回挙げている2種類のうち、

P型のパネルはハンファブランドの方(Re.RISE-G3 440)

です。

P型はポジティブ型と言われており、日本語では「積極的」という意味です。

積極的であれば良いのではないか?

と思われがちですが、パネルの中に入っている電子と電子が積極的に動き回ってしまうため

電気のロスが生じやすい

という特徴があります。

N型のパネルはQセルズブランドの方(Q.TRON M-G2.4+)

です。

N型はネガティブ型と言われており、日本語では「消極的」という意味です。

消極的であれば悪いのではないか?

と思われがちですが、パネルの中に入っている電子と電子が動き回らずにその場でじっとしているため

電気のロスが生じにくい

という特徴があります。

電子の動きだけに着目すると

■P型:劣化が早い
■N型:劣化が遅い

というイメージです。

今回はハンファとQセルズのパネルに焦点を充てていますが、2023年後頃までに市場に出回っていたパネルは

ほとんどのメーカーがP型

です。

2024年に入ってから

パネルの高寿命が注目

されるようになり、多くのメーカーがN型パネルの製造に着手し始めました。

似たような話をこちらのページでもしております。

まさひこ

P型だからダメという話ではありません。

価格重視であればP型がおすすめ

先ほどの単元でも触れたとおり、今までのパネルはP型が一般的でした。

P型の技術を用いたパネルはN型パネルと比べると

製造が簡単

であるため、

大量生産ができてなおかつ安価

というのが特徴です。

検討しているメーカーがハンファあるいはQセルズで、

とにかく価格重視だ!

という方にはP型であるハンファがおすすめです。

N型に比べると若干発電量が下がるという点だけ抑えておけばOKです。

まさひこ

今となってはどこの販売店でも取り扱っているメーカーです。

品質重視であればN型がおすすめ

N型の技術を用いたパネルはP型パネルと比べると

製造が難しい

ため、

割高になる傾向

があります。

割高になる代わりに

高寿命が期待

できます。

ちなみにP型パネルとの定価を比較すると

■P型_ハンファ440wパネル(Re.RISE-G3 440):税込324,280円/枚
■N型_Qセルズ440wパネル(Q.TRON M-G2.4+):税込416,240円/枚

のようになります。

定価で見ると税込91,960円/枚の差

です。

私が働いている会社の仕入れ値で比較すると

■P型_ハンファ440wパネル(Re.RISE-G3 440):税抜88,000円/kW
■N型_Qセルズ440wパネル(Q.TRON M-G2.4+):税抜99,000円/kW

となるため、そこまで大きな差はありません。(単位は「枚」ではなく「kW」です)

1kWで仕入れ値が税抜11,000円異なるため、仮に5kW検討しているのであれば税抜55,000円の差です。

上記価格に利益が乗ってくるため、仮に会社の利益が3割(55,000÷0.7)だとしたら税抜78,571円変わります。

まさひこ

N型にしたからといってかなり高額になるわけではありません。

ハンファパネル(P型)についているバックコンタクト技術

今までの内容を見ると、ハンファよりもQセルズの方がいい!という結論になってしまいます。

それではハンファ的にも困るので、P型パネルの方に

バックコンタクト技術

を用いています。

※ハンファジャパン様_太陽光カタログ11ページから出典

太陽光パネルをズームすると、横長の長方形の中に

何本もの白い線

が入っています。

この縦に入っている白い線をすべてパネルの後ろに持って行ったというのがバックコンタクトです。

このバックコンタクト技術を用いたことにより、

発電性能が従来のパネルよりも6%向上

しています。

発電性能が上がったことにより、出力保証値も他メーカーと比べて高くなっています。

■初年度:98.5%
■25年目の出力量:88.9%

ちなみにN型_Qセルズ440wパネル(Q.TRON M-G2.4+)の出力保証値は

■初年度:98.5%
■25年目の出力量:90.58%

です。

P型パネルにバックコンタクト技術を用いたことで

25年目の出力量が1.68%差

となりました。

Q.TRON M-G2.4+の前身であるQ.PEAK DUO-G11Sシリーズは

■初年度:98%
■25年目の出力量:86%

であったため、バックコンタクト技術の存在はだいぶ大きいです。

まさひこ

N型バックコンタクト技術が出れば最強です。

最後にひとこと

今回は「ハンファブランドの440wパネルとQセルズブランドの440wパネル」について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

価格比較サイト

に登録されることをおすすめします。

嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり

専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる

サイトもあります。

各販売店との対応が煩わしい方であれば専任のアドバイザーがつく比較サイト(ソーラーパートナーズ)が断然おすすめです。

  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

-太陽光