太陽光を検討している方から
新たに決まった売電単価について教えて
と質問がありました。
2025年度の売電単価は9月スタートまでは
15円/kWh×10年間
です。
しかし、10月以降は
■24円/kWh×4年間
■8.3円/kWh×6年間
の計10年間となります。
電気代削減目的で太陽光を検討するのであれば特に売電単価を気にする必要はありません。
今回は新たな売電単価について解説していきます。

じゃ、レッツゴー!
2025年10月以降から始まる売電単価

2025年度のFIT価格は15円/kWhです。
住宅用であれば
15円/kWh×10年間
が本来のルールです。

しかし、2024年12月17日の調達価格等算定委員会(再エネ価格を決定するために意見をまとめる委員会)で
投資回収期間を短くすること
が目的で
■24円/kWh×4年間
■8.3円/kWh×6年間
という案が出ました。

2025年度を迎えてからすぐに開始となると、2024年11月頃~2025年3月末に設備認定申請した案件もすべて新単価で設定をする必要があります。
当初15円/kWhが売電単価と聞いていた方々から余計なクレームを生まないようにしたのか定かではありませんが、新単価に関しては
2025年10月以降からスタート
となります。

新単価に移行できるのかどうかについては2025年4月現在まだ情報が出ておりません。
単純計算をすると「15円/kWh×10年間」の単価が有利

仮に発電した電気を自家消費せずに、すべて売電に回したという想定で計算をします。
設置条件
■太陽光設置容量:5kW
■年間発電量:5,000kWh
※屋根条件、発電効率、経年劣化などは省略
■15円/kWh×10年間:5,000kWh×15円×10年=750,000円
■24円/kWh×4年間&8.3円/kWh×6年間:5,000kWh×24円×4年+5,000kWh×8.3円×6年=729,000円
新たな売電単価と聞くと魅力的に見えますが、実際に計算をしてみると以前から決まっていた売電単価の方が有利です。

太陽光は設置したいと思ったタイミングがおすすめ時です。
「24円/kWh×4年間&8.3円/kWh×6年間」のおすすめシステム稼働方法

タイトルに「電気代削減目的での太陽光検討であれば売電単価を気にする必要なし」と書きました。
ただ、プランが2種類存在していると
ついつい比べてしまうのが人間の性
です。
2つ目の単元でお伝えした通り、どの家庭であったとしても
15円/kWh×10年間プランの方が有利
です。
しかし、2025年10月以降に関しては
どの家庭も24円/kWh×4年間&8.3円/kWh×6年間プランになる
ため、このプランで恩恵を受けやすいシステム稼働方法について紹介していきます。

「24円/kWh×4年間&8.3円/kWh×6年間」の数字に着目すると
最初の4年間の売電単価が高い
です。
そのため、最初の4年間に
いかに発電した電気を売電に回せるか
が肝になってきます。

2025年4月現在に関しても、
売電単価より買電単価の方が高い
現状です。
そのため、発電した電気は売電せずに
自家消費に回した方が経済効果が高く
なることは間違いありません。

太陽光のみを導入する場合、生活パターンが夜型であれば
日中発電した電気はほとんど売電に回る
計算になるため、24円/kWh×4年間の恩恵を得ることができます。
太陽光+蓄電池を導入する場合、蓄電池の充電は深夜電力を購入して溜め
日中発電した電気は売電に回す
というやり方であれば24円/kWh×4年間の恩恵が受けられます。

導入するのが太陽光のみなのか、太陽光+蓄電池なのかによって提案方法が異なります。
最後にひとこと
今回は「2025年10月以降から始まる売電単価」について解説しました。
2025年10月以降からの売電単価は
24円/kWh×4年間&8.3円/kWh×6年間
となります。
太陽光のみの場合は夜型の生活であれば有利、太陽光+蓄電池の場合は蓄電池への充電方法を工夫すれば24円/kWh×4年間の部分の恩恵が受けられます。
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