【2025年度 DR補助金について解説】基本初期実効容量×3.7万円/kWhは変わらず

蓄電池を検討している方から

DR補助金について知っていることがあったら教えてほしい

という依頼がありました。

2025年4月8日にネクストドライブ社が

DR補助金の事業説明会

を実施しました。

今回は事業説明会の中で触れられていた

■データ取得期間
■目標価格・補助金額
■ネクストドライブ社の登録蓄電池
■必要なHEMS

について紹介していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

2025年度DR補助金のスケジュール

事業説明会が開催されたのであれば

そろそろ始まるんじゃないの?

と思われた方、非常に鋭いです。

大体国主導の補助制度は申請がスタートする

約1か月前に事業説明会が開催

されます。

2025年度のDR補助金については

5月中旬(想定)

スタートと案内がありました。

ちなみにDR補助金はDR実証実験と呼ばれることもあります。

国の補助金に限った話ではないですが、申請を出した後は

実績報告(完了報告)

という設置終了後に提出する書類も存在します。

説明会では

■交付申請締め切り:2025年12月5日
■事業完了・実績報告最終期限:2026年1月14日

と案内がされていました。

最初の申請を出して安心できるわけではなく、

①実際に設置をする
②不備無く実績報告(完了報告)を提出
※主に販売店が実施

して初めて安心ができます。

まさひこ

不備に気づかないといつの間にか申請が取り下げられるケースもあります。

データ取得期間

DR補助金は蓄電池を導入時にHEMSという機器も一緒に取り付ける必要があります。

そもそもDRは

Demand Response(デマンドレスポンス)

の頭文字を取った略で、

消費者が賢く電力使用量を制御することで、電力需要パターンを変化させること
※資源エネルギー庁様_ディマンド・リスポンスってなに?から引用 https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electricity_measures/dr/dr.html

が目的です。

DR実証実験では「賢く電力使用量を制御」の部分をアグリゲーターと呼ばれる事業者が行います。

今回紹介しているネクストドライブ社もアグリゲーターの1社です。

他にどんなアグリゲーターがいるのかについてはこちらのページで解説しています。

2025年度DR実証実験のデータ取得期間は

■2025年10月23日(木)00:00~ 2025年11月12日(水) 24:00
■2026年4月23日(木) 00:00~ 2026年5月13日(水) 24:00
■2026年10月22日(木) 00:00~ 2026年11月11日(水) 24:00

のスケジュールになっています。

上記以外に

①需給ひっ迫注意報
②需給ひっ迫警報
③国からの節電要請

が発令された場合にも応答する必要があります。

毎年、

いつまで続くの?

と質問を受けます。

2025年度に関しては

2027年3月31日

までが実施期間として定められています。

そのため、上記期間までは

設置した蓄電池内の電気が勝手に無くなる日

が何日かあります。

まさひこ

蓄電池内の電気が何日か無くなる代わりに多くの補助金がもらえるイメージです。

目標価格・補助金額

DR補助金には

目標価格

というものが設定されています。

これは蓄電池本体とその設置工事費を

この価格以内に収めてね

という目安です。

2025年度に関しては

13.5万円/kWh(SII登録蓄電容量)

と定められています。

例えば長府工産14.9kWh蓄電池の場合、

14.9kWh×13.5万円=2,011,500円

となり、蓄電池本体とその工事費を

税抜2,011,500円に収める必要

があります。

見積書・契約書で蓄電池付帯工事の数字が上記数字より大きい場合に関しては

問答無用で申請が却下

されます。

補助金額については

初期実効容量×3.7万円/kWh

です。

蓄電池容量ではなく

実効容量のほう

です。

先ほど例に挙げた長府工産14.9kWh蓄電池の場合、

■蓄電池容量:14.9kWh
■実効容量:12.9kWh

であるため、12.9kWh×3.7万円=477,300円が補助金額です。

増額要件もありますが、記載をするとややこしくなるのでこちらは省略します。

2025年4月現在ではまだ全貌が掲載されておりませんが、詳細はDR補助金の特設サイトを確認してください。

まさひこ

最新の情報は販売店に聞くのが一番です。

ネクストドライブ社の登録蓄電池

事業説明会を開催したネクストドライブ社経由で申請ができる蓄電池メーカーは

■オムロン
■長州産業
■ニチコン
■住友電工
■ジンコソーラー
■ダイヤゼブラ電機
■リミックスポイント
■ハンファジャパン
■デルタ電子
■Solax Power Network
■カナディアンソーラー

とラインナップが多いです。

上記に記載されているメーカーの蓄電池であれば

ネクストドライブ社のHEMS(Cube J)

でDR補助金の申請が可能です。

2025年4月現在、新たに登録を検討しているメーカーとして

■エクソル
■京セラ
■ファーウェイ
■DMM
■Looop
■荏原実業(※九電テクノシステムズ株式会社 型番に限る)
■パナソニック

が挙げられていました。

2023年度・2024年度はこの蓄電池であればあのアグリゲーターと決めつけができました。

しかし、2025年度に関しては大半のメーカーの蓄電池が

ネクストドライブ社で完結

するため、ネクストドライブ社の注目度が一気に高まりそうです。

まさひこ

他のアグリゲーターとの機能合戦が始まりそうです。

必要なHEMS

※NextDrive様_Cube Jデータシートから出典

この単元までに何度か触れてきましたが、ネクストドライブ社が出しているHEMSは

Cube J

という商品です。

Cube J にどんな機能があるの?というのはこちらのページで解説しています。

カタログに掲載されている商品型番は「Cube J」ですが、DR補助金に申請するときの型番は

CUBE-SS-03a

に代わります。

商品そのものは一緒で、

ただ型番だけが違う

だけです。

まさひこ

DR補助金を使いたいと販売店に伝えれば強制的に見積書に入ってきます。

最後にひとこと

今回は「2025年度 DR補助金」について解説しました。

ざっくり

■スタート時期:5月中旬
■データ取得期間:約50日
■目標価格:13.5万円/kWh(SII登録蓄電容量)
■補助金額:初期実効容量×3.7万円/kWh
■ネクストドライブ社経由で申請できる蓄電池メーカー:18社

がDR補助金の概要です。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

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  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 今まで太陽光の個人宅営業を11年間経験してきたまさひこと申します。現在は今まで培ってきた経験を元に太陽光業界専門のライターをやっています。 個人宅営業をしていた際、説明されている内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多かったため啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともまさひこを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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