御殿場市で太陽光を検討している方から
何寸勾配まで設置できるの?
と質問を受けました。
結論、メーカーによっては
10寸勾配まで可能
です。
しかし、屋根材によっては5寸以上から通常の足場とは別に
屋根足場が必要
になります。
1寸~4寸勾配とは異なり、
■足場費用が割高
■経済効果が薄くなる
といったデメリットも増えます。
必ずしも設置不可ではないですが、費用対効果が低くなります。
設置後にトラブルにならないよう説明を受けてから導入するようにしてください。
今回は屋根勾配について解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
勾配とは
勾配は
屋根の角度
を表しています。
上図の通り正確な角度が決まっているのですが、目安としては
1寸=約5度
です。
家の
■立面図:家を東西南北から見たときの図
■矩計図:家を半分に切ってパカッと開いた図
を見ると、上図のような三角形が記載されています。
縦に書かれている線の数字
が勾配を表しています。上図は6寸という意味です。6寸は約30度、正確には30.9度です。
一般的に太陽光が向いているのは30度前後と言われています。勾配で言うと5寸~6寸の間です。
あくまでこの数字は全国平均であり、地域の環境によって前後します。
日射量や周辺の建物階層によって最適な勾配が前後します。
勾配が急になると屋根足場も必要
一般的に屋根に太陽光パネルを取り付ける際は
足場が必要
です。陸屋根(0寸)~1.5寸くらいまでであれば足場をかけずにハシゴで作業している販売店もあります。基本的に落ちなければ大丈夫です。
上図の足場は地上から屋根の高さまで上がるための足場です。
この足場の頂点にハシゴをかけ、瓦屋さんが使うスライダーをハシゴにセットして太陽光パネルを屋根に上げます。屋根が緩やかであればこの足場だけで十分です。
屋根が5寸以上になると、先ほどの足場とは別に
屋根足場
という、屋根上でもハーネスを固定できる鉄棒を用意する必要があります。
必ず必要なわけではないですが、
屋根材が瓦
だと晴れていても滑るため、勾配に関係なく必要な場合があります。
最終判断は
販売店に属している工事店が現地調査で判断する
ため、お客さん側では判断できません。
分度器を眺めると、5寸=約25度って大したことないと思われがちです。
ただ屋根の上で立つのであれば問題ないですが、工事の際は風の影響を受けやすい
太陽光パネル(約20kg)を持つ必要があるため
非常に危険です。
販売店から足場費用の上乗せ相談が来た際は検討お願いします。
太陽光パネルを設置するのにベストな条件
冒頭の単元で太陽光パネル設置に適している屋根勾配は5寸~6寸、角度で言うと30度とお伝えしました。実はこの他にも条件があります。
ほかには
■気温25度
■屋根が真南に向いていること
です。屋根は家の構造によって変化するため、中古住宅を購入するとほぼ条件に合わせることが不可となります。
また、気温に関しても季節によっては不可となります。
しかし、屋根方角・勾配に関しては
新築であればある程度合わせることが可能
です。工務店(ハウスメーカー)が変更できるタイミングであればぜひ要望を伝えてください。
上棟(屋根ができるタイミング)の約1か月前までに伝えることがベストです。
最後にひとこと
今回は主に「屋根勾配」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり
専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる
サイトもあります。
各販売店との対応が煩わしい方であれば専任のアドバイザーがつく比較サイト(ソーラーパートナーズ)が断然おすすめです。