太陽光を検討している方から
夏は2階の部屋が涼しくなると聞いたが本当?
という質問がありました。
結論、正しいです。
しかし、
屋根の材質
によって温度変化の幅に差があるため、必ず涼しくなるわけではありません。
屋根の断熱/遮熱効果とは別に
保護効果
も存在します。
今回は太陽光の2次的効果について解説していきます。

じゃ、レッツゴー!
2次的効果が期待できるのは屋根が二重構造である場合

太陽光の設置方法は
■屋根材の上にパネルを設置する方法
■屋根一体型
の2種類あります。
既築(後付け)の場合は
屋根材の上にパネルを設置する方法
が一般的です。

今回紹介する2次的効果は
屋根とパネルの間に空気の層ができることが条件
であるため、
屋根一体型は対象外
となります。

新築/リフォームであればどちらの方法で設置をするかが選べます。
断熱/遮熱をした効果

屋根の上にパネルが載っていると
屋根が二重構造
になります。
そのため、
■夏場:屋根とパネルの間に空気が流れるようになり涼しくなる
■冬場:パネルが保温剤として働き、部屋から逃げようとする暖かい空気をパネルが抑えてくれる
といったメリットが生まれます。
屋根構造は、上から
①屋根材(スレート、瓦、金属など)
②防水シート
③野地板
④垂木
の順番で重なっています。
温度変化のデータは③野地板に関する数値です。
■夏場:屋根裏が約10度前後変わるので、2階の部屋は約2~3度下がる
■冬場:屋根裏が約5度前後変わるので、2階の部屋は約1度上がる
上記のように言われています。
スレートや金属(ガルバリウム)は屋根材そのものが熱を溜め込んでしまう材質であるため、上記の温度変化が感じられます。

瓦のような重量感がある屋根材だと
■そこまで大きな差がない
■全く変わらない
というケースがあるため注意してください。
瓦の中にも波を打っている和瓦とオシャレな見た目の洋瓦があります。

広い屋根に対して数枚程度のパネル設置だと、パネルを載せていない部分から熱が屋根全体に伝わる可能性があるので効果が薄くなります。
保護効果

普段屋根に直撃していた太陽の光・熱が太陽光パネルに当たるようになるので、屋根が焼けるスピードが遅くなります。
そのため、
屋根塗装する頻度を減らすことが可能
です。
スレート屋根では
10年前後に1回のタイミングで屋根塗装が必要
と言われています。
それが15年前後に1回のタイミングでよくなる可能性があります。
塗装する際、塗料の種類や屋根材によっても耐久性が変わります。
15年というのはあくまで目安です。

塗装期間を遅らすことができるというメリットは一般住宅だけではなく、
不動産を所有しているオーナーの場合
でも同じことが言えます。
太陽光設置は修繕費用を抑えるための重要なポイントになるため、不動産オーナーからの太陽光設置依頼も増えています。

出費を抑えるためにゼロ円ソーラーを設置されるオーナーもいます。
最後にひとこと
今回は「太陽光の2次的効果」について解説しました。
具体的には
■屋根の断熱/遮熱:夏場は涼しく、冬場は暖かく
■屋根の保護:塗装期間を遅らすことができる
といった効果が見込めます。
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