静岡市でFITが終了した方から
今後は蓄電池を導入した方がいいの?
と質問がありました。
FITが終了したからと言って必ずしも蓄電池が必要なわけではありません。
家の状況によっては
必要ない場合
もあります。
太陽光導入時と比べて自家消費率が上がっているのであれば、そのまま
自家消費に充てる
ことで電気代削減につながります。
今回は既に卒FITした方、これから卒FITを迎える方向けにどのような選択肢があるのかについて解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
【方法①】売電先を変更して売電収入を増やす
卒FITを迎えると売電単価が
■東京電力:8.5円/kWh
■中部電力:7円/kWh
■他の旧電力会社:7~9円/kWh
になります。
例えば東京電力管轄に住んでいる場合、卒FITを迎えても売電先が東京電力であればこの先もずっと売電単価は
8.5円/kWhのまま
です。
しかし、売電先を変更することで
売電単価を上げる
ことが可能です。
上記のデータはENEOS Powerのホームページから出典しています。
ENEOS Powerが提供している「ENEOS太陽光買取サービス」に切替をすると、8.5円/kWhの売電単価が
11.0円/kWh
に変更となります。
売電単価の差が2.5円/kWh
と聞くと小さいように思えますが、売電量が多い家庭では月の売電量が300~500kWh前後になる場合があります。
仮に月の売電量が300kWhである場合、
■売電単価8.5円/kWh:2,550円
■売電単価11.0円/kWh:3,300円
※東京電力の場合
単価を変更するだけで
750円/月
も変わります。年間で9,000円です。
他のプランにつきましては下記を参照してください。
■東京電力:再エネ買取標準プラン
■出光グリーンパワー:とちょう電力プラン
■idemitsuでんき:idemitsuでんきの太陽光買取(スタンダード買取プラン)
■eco電力:つながるecoでんき(通常の買取の場合)
■東京ガス:太陽光電力買取サービス(太陽光買取プラン)
■まちエネ:卒FIT買取サービス
■みんな電力:卒FIT買取(買取量に応じて現金で支払い)
※エネチェンジ様_卒FIT後の売電価格(太陽光余剰電力の買取価格)を比較から引用 https://enechange.jp/articles/fit-purchase-price-2019
電力会社を変えるだけで売電収入が増えるのであればやらなきゃ損です。
【方法②】蓄電池を導入して自家消費に充てる
東京電力管轄でガス併用(料金プラン:従量電灯B)の場合、
■売ると8.5円/kWh
■買うと約40円/kWh
です。(2024年現在)
自家消費できるのであればすべて自家消費に充てた方が
電気代削減
につながります。
しかし、太陽光システムだけでは
電気を溜めることができない
ため、蓄電池システムを追加する必要があります。
蓄電池システムはどこのメーカーのどの容量にするかによって価格が異なります。
蓄電池容量の選択方法につきましてはこちらを参照してください。
飛び込み業者が
太陽光設置容量の×1.5倍の蓄電容量があれば適切
と説明をしているようですが特に根拠はありません。
蓄電池に求める姿が
■災害対策
■光熱費の削減
のどちら寄りなのかを明確にしておいた方が選びやすいです。
太陽光(kW)と蓄電池(kWh)の単位が異なるため、太陽光と蓄電池の容量を同じにしようという考えは危険です。
【方法③】蓄電池とV2Hを導入して電気自動車の充電に充てる
こちらは【方法②】のタイミングで一緒に
V2Hを導入
することで実現可能です。
しかし、【方法②】以上に
費用がかかる
ため、お財布と要相談です。
蓄電池とV2Hを別々のメーカーで導入することも可能です。別々のメーカーにした場合、電気の変換装置である
パワーコンディショナ(以下、パワコン)も別々
となります。
長い目で見た場合に
パワコン交換が2台分必要になる
ため、もし同じタイミングで蓄電池とV2Hを導入するのであればニチコン/長府工産から出ている
トライブリッドシステムがおすすめ
です。
タイミングによっては
■蓄電池補助金
■V2H補助金
が国から出ています。
地域によっては国補助金とは別に市町村補助金を併用できるため、お得に導入できる方法を模索してみてください。
最新の補助金情報については蓄電池・V2Hを取り扱っている販売店に確認してください。
最後にひとこと
今回は卒FITを迎えた方、これから迎える方向けに今後の方向性をお伝えしました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、
蓄電池メイン
で対応しているサイトもあります。
蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。