【昔のパネルと今のパネルの違いについて解説】大きな変化は結晶と性能

沼津市で太陽光を検討している方から

10年前と比べると発電量は変わったのか?

と質問がありました。

結論、変わりました。

大きな変更点は

①結晶
②性能

です。

今回は昔のパネルと今のパネルの違いについて解説していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

昔のパネルとの変更点① 結晶

太陽光パネルは大きく

■シリコン系(単結晶・多結晶など)
■化合物系(CISなど)
■有機系(ペロブスカイトなど)

の3種類に分かれています。主に流通しているのがシリコン系です。

太陽光パネルはシリコンという石のかたまりを加工するところから始まります。

シリコン系は大きく

■単結晶
■多結晶

の2つに分かれています。

※エコめがねエネルギーBLOG様_太陽電池には数多くの種類がある!国内外メーカーの太陽セル6タイプから出典

こちらは単結晶パネルの写真です。

単結晶パネルは

■黒っぽい見た目
■結晶が1つ

といった特徴があります。

2012年頃は

発電効率が高い

価格も高い

と言われていました。

※エコめがねエネルギーBLOG様_太陽電池には数多くの種類がある!国内外メーカーの太陽セル6タイプから出典

こちらは多結晶パネルの写真です。

多結晶パネルは

■青っぽい見た目
■たくさんの結晶が組み合わさっている

といった特徴があります。

2012年頃は

発電効率が低い

ため

価格が安い

と言われていました。

昔のパネルは主に

多結晶が主流だった

ため、単結晶パネルは高級品の扱いでした。

そのため、当時は

■価格が高くても発電効率が良いものを選ぶのであれば単結晶
■発電効率が低くても価格が安いものを選ぶのであれば多結晶

と言われていました。

今現在は

ほとんどのメーカーが単結晶

です。

価格に関しては当時の多結晶と同じ価格帯であるためかなり値下がりしています。

まさひこ

中古パネルであれば今現在でも多結晶が出回っています。

昔のパネルとの変更点② 性能

上記の写真は

京セラ

の太陽光パネルとパワーコンディショナ(以下、パワコン)の仕様です。

参照したのは

2012年7月に発行されたカタログ

です。

2012年のおすすめパネルは【KJ195P-3CUCE】という型番で

■1枚あたりの発電量:195w
■モジュール変換効率:16.6%
■公称短絡電流:9.05A
■重量:16.0kg
■形状:横1338mm×縦990mm×奥行46mm
■定価:税抜93,600円

といった性能でした。

パワコンについては

①4.8kWまでのシステム:PVN-403F(4.0kW)
②6.6kWまでのシステム:KP55K-KC(5.5kW)

がおすすめされていました。

上記の写真も

京セラ

の太陽光パネルとパワコンの仕様です。

参照したのは

2024年2月に発行されたカタログ

です。

2024年のおすすめパネルは【KT410W-108HL4B / KT410W-108HL4】という型番で

■1枚あたりの発電量:410w
■モジュール変換効率:21.0%
■公称短絡電流:14.06A
■重量:25.4kg
■形状:横1722mm×縦1134mm×奥行35mm
■定価:税抜319,800円

といった性能です。

パワコンについては

■屋内
①5.20kWまでのシステム:PVN-406(4.0kW)
②7.15kWまでのシステム:PVN-553(5.5kW)
■屋外(オムロン製)
①6.24kWまでのシステム:KPR-A48-J4(4.8kW)
②7.28kWまでのシステム:KPR-A56-J4(5.6kW)

がおすすめされています。

昔のパネル(195w)と今のパネル(410w)を比較すると、

■1枚あたりの発電量:上がった
■モジュール変換効率:上がった
■公称短絡電流:上がった
■重量:増えた
■形状:大きくなった
■定価:高くなった

という結果になりました。

私が太陽光業界に入った2012年はまだFIT制度が始まったばかりで、周辺を見渡しても太陽光を設置している家の方が少ない状態でした。

そんな重いものを屋根に乗せても大丈夫?

という質問が出るのが日常茶飯事で、太陽光の話をすると決まって

10年経ったら軽くなるからその時に設置する

という意見が多く出たのを覚えています。

実際フタを開けてみると発電量・発電効率は確実に上がっていますが、肝心な

重量に関しては増えている

ため軽くはなりませんでした。

設置方法に関しては壁面設置の話も出ている現状なので、今後に期待したいところです。

まさひこ

太陽光パネルを後々設置する想定で耐荷重を計算してくれるハウスメーカー(工務店)が多いのでそこまで心配する必要はありません。

10年間での太陽光市場の変化

※一般社団法人 太陽光発電協会様_太陽光発電の状況資料から出典

電気代が上がったのも1つの理由ですが、

■国や県、市町村が太陽光に対して補助金交付
■0円太陽光の普及

といった政策もあってか、この10年間で設置件数が圧倒的に増えました。

2025年4月から大手ハウスメーカー等が供給する新築住宅への太陽光設置が義務化される東京都の影響もあってか、現在は

■屋根の上だけではなく駐車場の屋根に設置をしたい
■空いている土地を有効活用したい

という声も増えています。

再生可能エネルギーの中で一番手を出しやすいのは

太陽光

です。

興味はあるけど家族が反対しているという方は実際に設置した方から話を聞いてみたり、価格的な問題で引っ掛かっている方には0円太陽光に問い合わせたりと色々な方法があります。

興味があるのであればまず話を聞いてみることをおすすめします。

まさひこ

稀に前向きな検討はしないが「太陽光の説明のみ」という要望も比較サイトに入ります。

最後にひとこと

今回は「昔のパネルと今のパネルの違い」について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

価格比較サイト

に登録されることをおすすめします。

嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり

専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる

サイトもあります。

各販売店との対応が煩わしい方であれば専任のアドバイザーがつく比較サイト(ソーラーパートナーズ)が断然おすすめです。

  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

-太陽光