【蓄電池の比較ポイントを解説】比較ポイントは大きく7種類ある

蓄電池の説明で訪問すると、

〇〇のメーカーであれば容量と金額のバランスが良いからおすすめと聞いたんだけど本当?

と質問される機会が増えました。

結論から言うと、おすすめは

何の項目を重視するのかによって異なる

ため、容量と金額だけを比較しても答えは見えません。

比較ポイントは

■蓄電容量
■定格容量
■停電時自立出力
■寿命(サイクル)
■サイズ
■保証
■金額

の7種類あります。詳しくはこれから解説します。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

太陽光と蓄電池のメーカーを合わせる必要はない

※京セラ様_リチウムイオン蓄電池カタログ・リーフレットから出典
※伊藤忠商事株式会社様_スマートスター紹介ページから出典

今現在、

京セラの太陽光が付いているから京セラの蓄電池でなければダメなのか(別メーカーでも同じ)

という考えを持っている方が多い現状です。

しかし、太陽光のメーカーと蓄電池のメーカーを合わせる必要はありません。

飛び込み業者が、同じメーカーの蓄電池にしないと

■相性が悪い
■保証が付かない

といった営業をしていると聞きましたが、決してそんなことはないです。

私が新卒入社をした会社では2年目に蓄電池の営業を開始しました。

当時は蓄電池を出していたメーカーが

京セラのみ

でした。

そのため、この京セラの蓄電池をシャープ太陽光が付いている家やパナソニック太陽光が付いている家に営業をしていました。

※家電Watch様_京セラ、38円/kWhの売電価格を維持できるリチウムイオン蓄電システム記事から出典
※京セラ様_リチウムイオン蓄電池システム・HEMSご紹介ツール資料から出典

当時おすすめしていた京セラ蓄電池の性能は上記の通りです。

1台で7.2kWhでした。2台連結して14.4kWhにすることも可能でした。

こちらは2013年5月7日に販売された商品です。現在はもう販売中止されています。

この頃は蓄電池に対して本体税抜価格の1/3が国の補助金対象だったため、非常におすすめがしやすいタイミングでした。

本題からズレてしまいましたが、この京セラの蓄電池を皮切りに多くのメーカーが蓄電池市場に参入し出しました。

現在は停電時に200vコンセントも使え、家全体で電気が使える全負荷型蓄電池が主流です。

しかし、2013年は

特定負荷型

しかありませんでした。

現在のように有意義な使い方はできませんでしたが、

電気を溜められること

に魅力を感じて導入いただいた方が多かったです。

まさひこ

今現在は多くのメーカーから蓄電池が出ているのでどのメーカーにするか迷いますが、最終的にはそのメーカーの好き嫌いで選ぶ方もいらっしゃいます。

比較ポイント

冒頭で比較ポイントが7種類あることをお伝えしました。

以下がそれぞれ簡単に解説したものです。

■蓄電容量(蓄電池に溜められる電気の量)
■定格容量(実際に使える電気の量)
■停電時自立出力(停電時に瞬発的にどれくらいの力が出せるのか)
■寿命(サイクル)
■サイズ
■保証
■金額

上記の中で飛び込み業者が説明を避けたい項目があります。

それは3番目に記載している

停電時自立出力

の項目です。

これは

停電時に瞬発的にどれくらいの力が出せるのか

の最大容量となります。

例えば京セラ製蓄電池であるエネレッツァは2.0kW、住友電工製蓄電池であるパワーデポは6.0kWhが停電時自立出力となっています。

飛び込み業者がおすすめしたい蓄電池がもしも京セラ製だった場合、停電時自立出力に目をつけられたら最後です。

蓄電池=電気を溜めるもの

です。

いざ停電になった際に、この家電製品は絶対に使いたい!というものがあると思います。

※ソーラーパートナーズ様_蓄電池に関するアンケート調査から出典

上記は停電したら困るものランキングの収集結果です。上位は

1位:冷蔵庫
2位:照明
3位:調理器具

の順番になっています。

お家によって各家電製品の消費電力が異なるため、以下は参考値としてください。

■冷蔵庫:300w
■照明:200w
■調理器具(IH):2,000w

各家電製品の消費電力を仮に上記とします。

この場合、先程紹介した停電時自立出力は

2,500w(2.5kW)以上

である必要があります。

2,400w(2.4kW)だと蓄電池用のブレーカーが落ちます。さらにプラスでエアコン(平均消費電力800w)を使用する場合、3,300w以上である必要があります。

家電製品の使用電力は型番シールが貼られている部分に記載があります。

現在市場に出回っている蓄電池で、停電時自立出力が4.0kW以上ある蓄電池を検討したい場合、

■シャープ:5.5kW
■オムロン/長州産業:4.0kW
■ダイヤゼブラ電機:5.5kW
■ニチコン(ハイブリッド/トライブリッド):5.9kW
■伊藤忠商事(13.16kWh):5.5kW
■住友電工:6.0kW
■ファーウェイ:4.95kW

の7メーカーとなります。

停電時自立出力を最重視するのであれば、上記7メーカーの中から特に数字が大きい

■ニチコン
■住友電工

を選べば問題ないです。

ただ、1つの項目がずば抜けているだけで他の項目は…といったメーカーも存在しています。

そのため、

強いて言うなら〇〇を重視したい

というのを販売店に伝えると話がスムーズに進みます。

まさひこ

停電時に使いたいものをピックアップしておくと蓄電池選びが簡単になります。

相性の良し悪しはない

どこのメーカーの太陽光とどこのメーカーの蓄電池であれば相性が良いというのは特にありません。

先ほどお伝えした項目のバランスが取れているのは

■シャープ
■オムロン/長州産業
■ダイヤゼブラ電機
■ニチコン(トライブリッド/トライブリッド)
■ファーウェイ

の5メーカーとなります。

■AI機能の有無
■モニターの見やすさ
■スマホで遠隔操作が可能か

といった細かな違いがメーカーごとにあります。

何の項目を重視するかによっておすすめメーカーが異なるため、ここは外せないという点を先にピックアップしておくことをおすすめします。

まさひこ

飛び込み業者におすすめされたので、このメーカーにします!というのは避けてください。

最後にひとこと

今回は「蓄電池の比較ポイント」について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

価格比較サイト

に登録されることをおすすめします。

価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、

蓄電池メイン

で対応しているサイトもあります。

蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。

  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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