沼津市で太陽光発電を検討しているお客さんから、
カタログに載っているパネル1枚あたりの発電量は正確?
という質問が出ました。
メーカーが算出しているものなので販売店側が勝手に判断して
このパネルの発電量は間違っている
というのはご法度ですが、正確に言うと
掲載されている発電量よりも高い発電能力がある
現状です。
今回はメーカーから発行される出力対比表を元に解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
カタログに掲載されている発電量はあくまで目安
太陽光発電システムを検討している場合、販売店からカタログを使って説明される機会が非常に多いと思います。
カタログには必ずと言っていいほど
太陽光パネル1枚あたりの発電量
が掲載されています。
メーカーによって1枚あたりの発電量も大きさも異なるので、メーカー選びに苦戦する方は少なくありません。
国内メーカーはパネル1枚あたりの発電量が低め、海外メーカーは高めとなっています。これだけ聞くと海外メーカーの方がいいじゃん!となりますが、海外メーカーはパネルサイズも大きめですので、お屋根のサイズによっては国内メーカーの方が乗る可能性があります。
出力対比表を見ると太陽光パネル1枚あたりの発電量が分かる
上記は
長州産業の製造番号シールのデータを集めたもの
です。
このシールは設置するパネルの側面に付いており、設置工事をする際に
施工業者が剥がすもの
です。事前にこのパネルがいいといったような選択をすることができません。
先ほどの単元で長州産業のパネルの発電量が分かる写真を貼りました。
■「CS-340B81」:公称最大出力340w
■「CS-223B81」:公称最大出力223w
となっています。
340wのパネルであればMAX340wの発電能力があるわけですが、太陽光パネルは人間の手で作っているのではなく、
工場でロボットが作っている
現状です。
そのため、
すべてが同じ発電量を有しているわけではない
です。
製造番号「227AH51780」の左下に
工場測定出力値【346.3w】
と記載があります。こちらのパネルに関してはカタログ表示の発電量よりも【6.3w】高い値を示しております。
同じ340wのパネルでも344.6w~346.9wと幅があるので、販売店が提示する発電シミュレーションについては
基本的に上振れるもの
と考えてもらえると嬉しいです。
こちらは別のお家で長州産業パネルを設置した際の出力対比表です。
■一番低くて【347.5w】:記載データよりも+7.5w
■一番高くて【349.2w】:記載データよりも+9.2w
であるため一番高いパネルに関しては、カタログ記載の発電量よりも約10w発電能力が高いことになります。
参考までにシャープパネルの出力対比表も掲載します。
こちらはシャープの「NU-259AM」という
1枚あたりの発電量が259w
のパネルです。
■一番低くて【260.72w】記載データよりも+1.72w
■一番高くて【262.72w】記載データよりも+3.72w
であるため一番高いパネルに関しては、カタログ記載の発電量よりも約4w発電能力が高いことになります。
長州産業に関しては純国産で品質重視のため、カタログ記載の発電量よりも約10w高い現状です。
反対にシャープのように海外でパネルを製造しているメーカーについては実発電量がそこまでいかないので、検討の際に何を重視するかによって経済効果が変わります。
この出力対比表というデータは各メーカーが発行をしています。
海外メーカーに関しては実発電量を隠している場合が多いので、出力対比表に実発電量の記載がありません。
基本的にはカタログに記載されている発電量を持つパネルがつきますが、実際に何w上乗せで発電するパネルが付くのかは運任せになります。
出力対比表は販売店保管なので基本的に渡さない書類
先ほどから紹介している出力対比表は販売店からメーカーに送る書類の1つです。
基本的に
太陽光システムを設置するお客さんに渡す書類ではない
です。
そのため、1枚あたりの発電量がどれくらいかを知りたい場合は取り付け業者に対して
出力対比表が欲しい旨を伝える必要
があります。
私が働いている会社ではお客さんから希望があれば渡しています。
恐らく設置される方はこの書類の存在について知らない方が大半かと思います。必要だと感じた場合に問い合わせをしてください。
販売店が営業をしに来た際に「設置後に出力対比表をください」と伝え、もし相手が「??」となっていたら自社施工でない可能性が大です。口では自社施工と伝えておきながら実際は違うパターンがありますので、このような伝え方でウソを見抜くこともできます。
最後にひとこと
今回は「パネル1枚あたりの発電量」に関して解説をしました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり
専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる
サイトもあります。
各販売店との対応が煩わしい方であれば専任のアドバイザーがつく比較サイト(ソーラーパートナーズ)が断然おすすめです。