静岡市で蓄電池を検討している方から
今年度のDER補助金はどうなっているの?
と質問がありました。
今年度は国土交通省が主体となっている
こどもエコすまい支援事業
が脚光を浴びているため、DER補助金は出ないのではないかという噂も囁かれていました。
しかし、こちらに関しても出ることになったため、蓄電池を検討している方はどちらかの補助金を使用することができます。
■こどもエコすまい支援事業:設置後に申請する
■DER補助金:申請をして枠を確保してから契約→工事に進む必要がある
上記の通りであるため、どちらの補助金を使うかで蓄電池を導入するタイミングが異なります。
ただ、補助金対象になるのは
住友電工の蓄電池だけ
という話も出ています。
今回は現状判明している蓄電池補助金について解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
令和5年度のDER補助金は予算20億円の想定
DER補助金は
SII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)という団体
が主体となって行っている事業です。
一昨年度(2021年度)・昨年度(2022年度)・今年度(2023年度)の3期連続で補助金が出ることが決まっており、
今年度(2023年度)が最後
と言われています。
今年度は国土交通省が主体となっている
こどもエコすまい支援事業
から蓄電池に対して補助金が出ることが発表されたため、もしかしたらDER補助金は出ないのではないかという噂が立っていました。
こどもエコすまい支援事業についてはこちらのページで触れています。
そして今回、DER補助金が出るという話が出てきました。DER補助金の主体は経済産業省です。
現状では
20億円の予算であることが判明
しています。(2023年4月14日現在)
■一昨年度(2021年度):約45億円
■昨年度(2022年度):約34億円
■今年度(2023年度):約20億円
20億円と聞くと大きい額に聞こえますが、DER補助金の話が出た2021年度と比べると半分以下になっているので、希望者全員の手に渡るかと言われると難しい予算額となります。
今年度も勿論のこと計算ルールがあります。1人あたり最大60万円と決まっているので、20億円÷60万円=約3,333件分となります。
日本全国の販売店から約3,333枠を狙うことになるので、今年度も数分で補助枠が埋まることが想定されます。
こどもエコすまい支援事業とDER事業の両方は狙えない
今日現在で蓄電池の補助金を出している(出すと分かっている)事業は下記の2つとなります。(2023年4月14日現在)
■こどもエコすまい支援事業
■DER事業
こどもエコすまい支援事業は
■交付申請の予約:工事終了前に枠を取る行為
■交付申請:完全に工事が終了してから申請する行為
の2つの申請方法が存在しており、工事着工日は2022年11月8日~遅くとも2023年12月31日とホームページに記載されています。
補助金の概要が出る前に工事をしていても申請可能というメリットがあるので、蓄電池設置に対して補助金がもらえないと思っていた方にも補助金が行き渡り喜んでいるお客さんが多い現状です。
ちなみに蓄電池に対しては64,000円の補助額となっています。(申請枠が埋まり次第終了です)
「蓄電池」はこどもエコすまい支援事業が対象事業となっています。ちなみに給湯省エネ事業は「エコキュート」が該当します。
反対にDER事業は
①補助枠が開いたら申請
②受理決定通知書が届く
③②が届いた日以降に契約
④工事
という流れになっているため、補助枠が開く日が後ろ倒しになればなるほど蓄電池を導入するタイミングも遅れます。
申請できる額は最大60万円と、こどもエコすまい支援事業と比べると約10倍の額です。
申請枠は全国で約3,333件分となるため、今年度も販売店側が白熱したバトルを繰り広げることになりそうです。
こどもエコすまい支援事業とDER事業は
どちらも国が主体となっている事業
のため併用ができませんが、
国と市町村の組み合わせであれば併用可能
です。
市町村で蓄電池の補助金が出ているようであれば忘れずに申請してください。
もし、契約した販売店で申請を代行してもらえるようであればお願いをした方がラクです。
市町村への補助金申請は個人で行うことも可能です。導入した商材のカタログコピーや設置写真の提出など、自宅にプリンターがない方にとっては大変な作業となります。
DER補助金の対象が住友電工と言われているのは自然電力の力が強いから
DER補助金は主体となっているのが経済産業省で、事業を推進するリソースアグリゲーターという存在(会社)を採択するところからスタートします。
リソースアグリゲーターは
電力の需給バランスを調整する中心人物といったイメージ
です。そのリソースアグリゲーターが複数社採択され、その中の1社が自然電力です。
ちなみに他には
■KDDI
■パナソニック
■三菱商事
■シャープ
といった企業も名を連ねています。
現在の情報ではこの自然電力が、令和5年度のDER補助金予算をどこの会社よりも多めに獲得しているようです。
そして、その自然電力が住友電工の蓄電池を強みとしているため、
DER補助金対象が住友電工だけ
と噂が立っています。
ちなみにこちらの蓄電池は電気の変換装置であるパワコンが内蔵型であるためサイズは大きめです。
幅840mm×奥行380mm×高さ1,200mm というスペック
となっており、このサイズに近い蓄電池はニチコンから出ている単機能型の11.1kWhと16.6kWhとなります。
パワコンが内蔵されているから大きい
という理由だけだと正直魅力的ではありません。
しかし、こちらの蓄電池は上記のような特徴があります。
停電時自立出力が6.0kVA(6.0kWh)というのは
ニチコン(長府工産)から出ているトライブリッド蓄電池に匹敵するレベル
で、エアコン(約1,500w)とIH(約2,000w)を同時に稼働させたとしても他に家電製品が使える実力があります。
パワコンは
太陽光入力が8.8kWであっても接続可能
であるため、太陽光パネルが周りのお家と比べても大量に載っている場合でも安心です。
先程、「DER補助金対象が住友電工だけと噂が立っている」とお伝えしましたが、実際は他のアグリゲーターも補助金を受け取っています。
そのため、人気どころの
オムロンや京セラも対象
となっています。
どこのアグリゲーター経由で蓄電池を購入するかによっても
補助枠が取れる・取れないが決まる
ため、細かい話は販売店に聞いてみてください。
今のところ住友電工が強いとの情報が有力です。
あくまで今日現在の話をお伝えしているので、もしかしたら翌月には状況が変わっているかもしれません。導入時は最新の情報を確認してください。(2023年4月14日現在)
最後にひとこと
今回は「DER補助金の対象になるのが住友電工の蓄電池だけ?」という内容について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
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