【DR補助金の申請スピードはかなり緩やか】初期実効容量が8.3kWh以上の蓄電池を検討している方におすすめ

静岡市で蓄電池を検討している方から

V2Hの補助金であるCEVの補助金はすぐ無くなったが、DR補助金の枠はまだあるの?

という問い合わせがありました。

結論、あります。

募集開始から約2カ月経過しましたが、

DR補助金は予算20億円のうちまだ2億円ほどしか執行されていない様子

で、DR補助金についてはまだ余裕があります。

改めてどんな方にDR補助金がおすすめなのかお伝えしていきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

蓄電池に対して出ている補助金についておさらい

こちらのページでも詳しく触れておりますが、現在蓄電池に対しては2か所から補助金が出ています。

■こどもエコすまい支援事業:国土交通省が主体
■DR事業:経済産業省が主体

こどもエコすまい支援事業については

一律64,000円の補助金

が出ており、基本工事が終了してからの申請となります。

補助枠を確保するには最短で工事をして、最短で販売店に申請をしてもらう必要があります。

※こどもエコすまい支援事業様_特設サイトトップページから出典

ちなみに2023年6月2日現在では46%が埋まっているので、おおよそ残り半分の補助枠となっています。

そして今回のタイトルでもお伝えしているDR事業については以下の流れで補助額が振り込まれます。

①(販売店が)WEB申請をする
②交付決定通知書が申込者の自宅に届く
③↑が届き次第契約書を交わす
④工事をする
⑤(販売店が)完了報告書を提出する

⑤の完了報告書の提出は

2024年1月31日にまでにする必要がある

ため、そんなに余裕があるわけではありません。

WEB申請が遅れれば交付決定通知書が自宅に届くのも遅れることを意味します。

そのため、完了報告書提出まで余裕を持たせたいのであれば早め早めの行動で販売店に働きかけてください。

まさひこ

どちらの補助金の方が多くもらえるのかは次の単元を参考にしてください。

蓄電池の初期実効容量が8.3kWh以上の蓄電池を検討中であればDR補助金の方がいい

※環境共創イニシアチブ(SII)様_蓄電システム製品一覧データの一部から出典

どのメーカーの蓄電池であっても、蓄電容量とは別に初期実効容量というものが存在します。

■蓄電容量:蓄電池に溜められる電気の量
■初期実効容量:実際に使える量

を表しています。

太陽光システムを既に導入済みの場合であれば、晴れていれば

①発電した電気を自家消費する
②余った電気を蓄電池に溜める
③それでも余った分は売電に回る

という流れになります。蓄電池に溜まった電気は夕方以降に自宅に向けて放電されます。

言葉で説明すると

自宅に向けて放電される

と言えばいいので非常に簡単です。

しかし、これを電気の性質に置き換えた場合、

「家→蓄電池に流れてくる電気の力」と「蓄電池→家に流す電気の力」がイコールだと電気が拮抗する

という現象が起きます。

これを解消するために

蓄電池→家に流す電気の電圧を上げる

必要があります。具体的に言うと、

■家→蓄電池:100Vで流す
■蓄電池→家:103Vで流す

となるイメージです。蓄電池→家への電気を強めに押し出すことで使える電気の量に多少のロスが発生します。このロスの差が

蓄電容量と初期実効容量の差

を表します。

話がそれましたが、

この初期実効容量×32,000円がDR補助金の補助額

となります。

ただ、

DR補助金を使用するにはアグリゲーターが指定したHEMSを設置する必要

があります。

このHEMSが税込20万円ほどするので、

(初期実効容量×32,000円)-200,000円

という計算式になります。

結論、初期実効容量が8.3kWh以上であれば、こどもエコすまい支援事業の一律64,000円よりも補助額が大きくなります。

8.2kWhでは(8.2×32,000円)-200,000円=62,400円となり、こどもエコすまい支援事業の一律64,000円よりも補助額が小さくなってしまいます。

ニチコン蓄電池7.4kWh(型番:ESS-T3M1)を例に出します。

この蓄電池は初期実効容量が6.4kWhなので、

(6.4×32,000円)-200,000円=4,800円

となります。こどもエコすまい支援事業の一律64,000円よりもはるかに低いので

不利

です。

同じくニチコン蓄電池14.9kWh(型番:ESS-T3X1)は初期実効容量が12.9kWhなので、

(12.9×32,000円)-200,000円=212,800円

となります。こどもエコすまい支援事業の一律64,000円よりもはるかに高いので

有利

です。

まさひこ

初期実効容量はカタログに記載があるので、検討中の蓄電池の容量をぜひとも調べてみてください。

蓄電容量によっては非常に有利

V2Hの補助金であるCEV補助金は凄い勢いで補助枠が埋まったのですが、

DR補助金については20億円の予算のうち、約2億円ほどしか執行されていない様子

でまだまだ余裕があります。

初期実効容量が8.3kWh以上ということは蓄電容量が9kWh以上となるので、本体価格が高いという気持ちはよく分かります。

ただ、多めにもらえる補助額を差し引くと、

少ない容量の蓄電池と同じような価格帯で購入できる

という点が魅力的です。

まさひこ

あくまでご予算次第ですが、再度蓄電容量の検討をしてみてはいかがでしょうか。

最後にひとこと

今回は「DR補助金」について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

価格比較サイト

に登録されることをおすすめします。

価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、

蓄電池メイン

で対応しているサイトもあります。

蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。

  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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