【太陽光と蓄電池は必ずしもセットで導入する必要はない】昼間の電気使用量が多いのであれば太陽光だけで効果あり

三島市で太陽光と蓄電池を同時に検討している方から

蓄電池は10年後に検討しようと思っているんだけどどう思う?

と質問を受けました。

営業なら勧めろよと言われてもおかしくないですが、

個人的にはまだ早い

と思っています。

ここ最近の電気代高騰を受け、太陽光を検討される方は増えています。

蓄電池に関しては

1日の電気の消費パターン

によっておすすめできる人とできない人がいます。

今回は太陽光と蓄電池のセット導入に関して解説していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

2023年6月から電気代がアップ

※日本経済新聞様_家庭の電気代、6月から14〜42%値上げ 電力7社発表 記事から出典

太陽光と一緒に蓄電池を検討される方が増えたのは

電気代アップが一番の理由

と言われています。

悲鳴を上げている家庭が多い現状ですが、ご存知の通り6月から電気代が上がりました。

正確に言うと

電気の購入単価

が上がりました。

※東京電力様_従量電灯B電気料金単価から出典

私が住んでいるのは東京電力管轄なので、東京電力の従量電灯Bというプランで解説をします。

ちなみにガス併用であれば従量電灯、オール電化であればスマートライフというプランが対象です。

電気の自由化で電力会社を変更しているのであれば必ずしもこの限りではありません。

■0~120kWhの単価:19.91円→30.00円
■120~300kWhの単価:26.51円→36.60円
■300kWh以上の単価:30.60円→40.69円

例えば月の電気使用量を120kWhに抑えている家庭の場合、電気代の変化は下記の通りとなります。

過去)120×19.91円=2,389.2円
現在)120×30.00円=3,600円
※燃料費調整額、再エネ賦課金は除く

季節により使用する家電製品に違いはありますが、生活様式が変わっていないにも関わらず約1,211円も電気代が上がったことを意味します。

ただ、再エネ促進賦課金については下がっています。

電気代の話をするとセットで出てくるこの再エネ促進賦課金ですが、驚くことに今年度に入ってガクッと下がりました。

■令和4年度:3.45円
■令和5年度:1.40円

結論、2.05円安くなりました。

理由としては電気単価が一気に上がったために再エネ促進賦課金側が緩和されたのではと言われています。

まさひこ

新電力の電気プランに変えている方に関しても電気代は上がっています。基本的に新電力は電力会社から出ている単価を基準に〇%引きと謳っているので、電力会社が単価を上げれば新電力もそれに合わせて単価を上げています。

全負荷タイプの蓄電池が市場に出てからまだ10年経過していない

こちらのページで京セラから出た蓄電池について触れていますが、こちらはざっくり言うと停電時に1部屋でしか電気が使えない特定負荷タイプです。

蓄電池を求める方の多くは停電時に家全体で電気が使える

全負荷タイプを希望されていることが多い

です。

この全負荷タイプに関しては

2016年にニチコンから出た蓄電池

で一気に人気が高まりました。

※ニチコン株式会社様_2016年ニュースリリースから出典
※ニチコン株式会社様_2016年ニュースリリースから出典

蓄電池市場だけで見ると2023年でちょうど10年目を迎えましたが、

全負荷の蓄電池に着目すると今年でまだ7年目

です。

太陽光も市場に出てきてから10年目に価格が下がりだしました。

これを蓄電池に置き換えると

まだ3年足りない

です。

冒頭で個人的にはまだ早いとお伝えしたのはこれが引っ掛かっています。

あと3年経てば、もしかしたら

■今と同じ価格帯で容量がアップする可能性
■今の価格よりも安くなる可能性

もあります。

一般家庭に設置できる蓄電容量は17.76kWhまでと消防法で決まっていますが、これが撤廃される可能性もあります。

まさひこ

太陽光と蓄電池をセットで導入するのであればハイブリッドパワコンがおすすめになってきます。

日中の電気使用量が高いのであれば太陽光だけでも効果あり

太陽光導入時に一緒に蓄電池もと考えている方が多い現状です。

実際のところ、

電気代の削減をしてくれるのは太陽光の方

です。

蓄電池は災害対策に重きが置かれているため、太陽光ほど経済効果を生み出しません。

飛び込み業者から蓄電池を導入すると

10,000円/月効果が出ると説明された方

は要注意です。

経済効果が全く出ないわけではありませんが、

蓄電池の経済効果は3,000円~5,000円がいいところ

です。

話がそれましたが、太陽光は太陽の光がパネルに当たって発電を行います。

そのため、

基本的に太陽が出ている時間帯しか発電しない

です。

2023年度の単価で説明すると、売電が16円、買電が34円(東京電力の従量電灯Bの場合、燃料費調整額は除く)であるため

売電するよりも自家消費した方が経済効果が大きく

なります。

日中、家の中におらず発電した電気がほとんど売電に回ってしまう場合は蓄電池があることで電気を溜められ、夕方以降あるいは朝方の時間帯に蓄電池からの放電で電気を賄えます。

しかし、蓄電池をセットにすると合計金額が高くなります。

反対に1つの家に2世帯・3世帯で暮らしており、発電した電気がほとんど自家消費に回る場合であれば、

電気単価が一番高い時間帯に発電した電気を充てられる

ので最も効果が出やすいです。

日中の電気使用量が高いのであれば

蓄電池なしでも効果が出る

ため1つの参考にしてもらえると幸いです。

まさひこ

もし導入金額が全然気にならないとのことであれば、太陽光と蓄電池を同じタイミングで導入するのもありです。

最後にひとこと

今回は「日中の電気使用量が高いのであれば、太陽光だけでも効果が出る」という点について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

価格比較サイト

に登録されることをおすすめします。

価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、

蓄電池メイン

で対応しているサイトもあります。

蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。

  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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