静岡市で太陽光と蓄電池を検討している方から
蓄電池側のパワコン変換容量に合わせると太陽光容量が小さくなるんだけど多く載せる方法ない?
という質問がありました。
結論、ダイヤゼブラ電機社から出ているアイビス7という蓄電池であれば、
最大14.85kWまで太陽光を載せることが可能
です。※過積載率150%で計算
しかし、
太陽光を繋いでいる回路数
によっては接続できない可能性があるため注意が必要です。
今回はアイビス7が優れているポイントについて解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
ダイヤゼブラ電機の旧社名は田淵電機
ダイヤゼブラ電機という社名を聞いたことがなくても田淵電機という社名であれば聞いたことがある方が多い印象です。
田淵電機は大阪市にある電気機器メーカーで、
2021年10月1日に社名変更
しました。
電気の変換装置である
パワーコンディショナの国内累計シェアがNo.1
と業界内では有名な企業です。
蓄電池を検討する際は
性能だけではなく知名度も重視したい!
という方にも安心しておすすめできるメーカーです。
会社の基盤もしっかりとしています。
アイビス7はパワコン容量が3種類から選べる
太陽光と蓄電池がそれぞれ別の動きをする単機能型の場合は太陽光容量と蓄電池容量がバラバラでも特に問題ありません。
しかし、太陽光用のパワコンと蓄電池用のパワコンが一体であるハイブリッド型の場合は
パワコンの変換容量に合わせて太陽光容量を調整
する必要があります。
ハイブリッドパワコンの変換容量はメーカーによって異なりますが、平均は5.75kWh前後となります。
以下は各メーカーのパワコン変換容量です。
■シャープ:4.0kWあるいは5.5kW
■住友電工:6.0kW
■オムロン(長州産業):5.6kW
■ニチコン(トライブリッドの方):5.9kW
例えば上記で挙げたニチコンの場合、パワコンの変換容量は5.9kWです。
太陽光パネルの過積載率を150%(×1.5)とした場合、
設置可能なのはMAX8.85kW
となります。
屋根に対して載せられるだけ載せて自家消費率をアップさせたいと考えている方に対して、
(本来は10kW載るが…)パワコンの関係で8.85kWです
というご提案ではお互いが非常にモッタイナイです。
そこで登場するのが今回のタイトルにもなっているアイビス7です。
先程各メーカーのパワコン変換容量の平均が5.75kWh前後であるとお伝えしましたが、アイビス7に関してはパワコン容量が
■5.5kW
■8.0kW
■9.9kW
の3種類存在しています。
先ほど同様、太陽光パネルの過積載率を150%(×1.5)とした場合、
■5.5kWパワコン:MAX8.25kW
■8.0kWパワコン:MAX12.0kW
■9.9kWパワコン:MAX14.85kW
の設置が可能となります。
屋根に対して太陽光パネルを載せられるだけ載せたいという想いに応えられるのはこのアイビス7だけだと個人的に思っています。
現在設置している太陽光容量が6kW前後でパワコン台数が1台、後付けでハイブリッド蓄電池を検討している場合は5.5kWパワコンで特に問題ないです。
しかし、パワコン台数が2台で太陽光容量が8~9kWある場合は、
5.5kWパワコンだとすべてを変換できない可能性
があります。そのため、8.0kWパワコンか9.9kWパワコンが理想となります。
基本的にアイビス7の蓄電池を販売ラインナップに加えている販売店であればどこでも3種類の取り扱いがあるので、過積載率200%でパワコン設計がされている場合は注意してください。
パワコン容量をアップすると価格は確かに高くなりますが、
仕入れ値ベースで価格差は5万円ほど
です。そのため、そこまでデメリットになりません。
容量選定は屋根が向いている方角によっても異なります。
パワコンの回路数に注意
今までは単純に
パワコン容量
だけで見比べてきました。
冒頭で
回路数によっては接続できない可能性がある
ともお伝えしました。そのため、現在設置している
パワコンの回路数
を事前に確認する必要があります。
比較サイトを通して販売店が現調に来た際は、その販売店が現在設置されているパワコンの回路数を調べるので手間ではないです。
しかし、ある程度メーカーを絞ってから比較サイトにお願いしたいと考えている方にとってはスタートを間違える可能性があるので、
■太陽光設置時の取り扱い説明書や保証書を引っ張り出してくる
■設置しているパワコン型番をホームページで検索してみる
といった方法で回路数を確認してください。
上記はシャープのJH-55JB4というパワコンの説明文です。
4回路
と記載があります。
上記はシャープのJH-40HB2というパワコンの説明文です。
2回路
と記載があります。
以下は、上記の2種類のパワコンを設置している想定の話です。
容量だけで見ると5.5kW+4.0kW=9.5kWなので、
9.9kWパワコンであれば代用可能
という見方になります。
しかし、回路数で見ると
4回路+2回路=6回路
あります。
9.9kWの右隣に5回路モデルと記載がありますが、この9.9kWパワコンの
回路数上限は5まで
となります。
そのため、
回路数が6ある場合は接続不可
となります。
電気工事の際に接続方法を変えることで太陽光側の回路数を減らす(他の回路と他の回路を合併させる)ことができます。
そのため、回路数が多い9.9kWパワコンであれば大体の太陽光メーカーが接続可能となります。
ちなみに
■5.5kWパワコン:3回路
■8.0kWパワコン:4回路
■9.9kWパワコン:5回路
という基準があります。
太陽光容量は5kWだが、回路数は5あるといった場合、回路数を優先するべきです。
そのため、
9.9kWパワコンを選定する必要
があります。
まともな販売店であればすべて計算した上で提案してくれるので安心してください。
最後にひとこと
今回は「アイビス7が優れているポイント」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、
蓄電池メイン
で対応しているサイトもあります。
蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。