【ニチコンからプレスリリースされた新型V2H(単体)について解説】現状のものと比べてだいぶレベルアップ

裾野市でV2Hを検討している方から

ニチコン製よりもシャープ製やオムロン製の方が優れていると聞いたんだけど本当?

という問い合わせが入りました。

優れているかどうかは設置している太陽光メーカーや設置場所の関係もあり何とも言えない現状です。

V2Hに関しては

ニチコンが一番古株

であるため、他メーカーのV2Hが魅力的に見えることもあります。

しかし、ここに来て

ニチコンから新型V2Hが発表された

ため今後はまた波乱が巻き起こりそうです。

今回はこのニチコンの新型V2Hについてお伝えしていきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

現状市場に出回っているタイプ

※ニチコン株式会社様_EVパワーステーションカタログから出典
※ニチコン株式会社様_EVパワーステーションカタログから出典

現状市場に出回っているニチコン製V2Hは上記の形をしたものです。

■価格は安いが100Vしか接続ができないスタンダードモデル
■価格は高いが100V・200Vの両方使え、保証がスタンダードモデルよりも3年長いプレミアムモデル

の2種類に分かれています。

正確にはもう1つ「プレミアムPlusモデル」というのも存在しています。

停電時に

UPS機能(停電になった後、3秒で復帰する機能)が使える

という特徴があります。

通常のスタンダードモデルとプレミアムタイプにはこの機能がありません。

ニチコンは2021年度に

V2HシェアNo.1に輝いているメーカー

で、V2Hといえばコレ!と言われるほど有名です。

V2Hが市場に出回る前は電気自動車への充電は200Vコンセントからの給電のみでした。

この商品が出てから屋根についている太陽光パネルを有効活用できるようになったため、知名度がぐ~んと上がりました。

■200Vコンセントからの給電と比べると倍速充電が可能
■(ケーブルが電気自動車に差さっていれば)自身のスマートフォンがリモコン代わりになる

というのが主な特徴です。

しかし、

とにかく本体サイズが大きい

というのが懸念点でした。横約80cm、高さ約85cmなので場所によっては圧迫感があります。

製品の特性上、V2H本体から伸びるケーブルは

MAX7.5mまで

と決まっています。

足りない分は伸ばせばいいのでは?

という質問が飛んできそうですが、7.5mケーブルに何かしらの手を加えた(延長やカットなど)場合、

保証が下りない

ため基本的に不可となります。そのため、7.5m以内に収める必要があります。

最大距離が決まっていると電気自動車の近くにV2H本体を設置することが必須になります。

お家によってはスペースの問題でそもそも設置ができなかったり、シャッター付きの駐車場だと配線経路の問題が出てきたりと状況が異なります。

本体サイズが大きいと上記のような問題に直面した際、頭を悩ませることが多かったです。

しかし、新型ではこのような悩みが解消されているので販売店サイドとしても非常に嬉しい進化です。

まさひこ

電気自動車を駐車する場所の目の前にV2Hを設置できるようであれば非常に工事がしやすいです。

新型のおすすめポイント① 小型・軽量化

※ニチコン株式会社様_プレスリリース記事から出典
※ニチコン株式会社様_プレスリリース記事から出典

先ほどの単元で紹介した従来のタイプは

■横:809mm
■高さ:855mm
■奥行:337mm
■重量:91kg

というスペックです。

新たに登場した新型は

■横:470mm
■高さ:620mm
■奥行:200mm
■重量:30.5kg

というスペックです。

サイズに関しては二回りほど小さくなり、重量に関しては約1/3まで軽くなりました。

新型は本体の正面右横に巻かれていた充電ケーブルが別添のポールに移動しました。

こうなるとポールの場所も検討しなくては…となりますが、このポール自体は横16cmで幅を取らないため融通が利きます。奥行も13cm短くなっているので、出っ張っている分車に当たるといった懸念点もなくなります。

上記の比較を見ると、

重量が約60kg少なくなったのであれば壁掛けもできるのでは?

と考える方もいると思います。

実はこの新型V2Hは

壁付けも設置可能

です!

※ニチコン株式会社様_プレスリリース記事から出典

先程の据付タイプだとV2H本体も別添ポールも地上から伸びていましたが、どちらも壁付けすることが可能です。

オムロンから出ているV2Hも壁付けのため、もしかしたら今後は壁付けのV2Hが注目を浴びるかもしれません。

※ニチコン株式会社様_プレスリリース記事から出典

ちなみにプラグホルダの色は

■シルバーメタリック(上記左)
■ブロンズメタリック(上記右)

の2種類から選択することができるため、壁の色に合わせて設置することが可能です。

先ほどの単元で触れた「プレミアムPlusモデル」のUPS機能も新型V2Hについています。

そのため、欲しい機能がすべてついているようなイメージです。

まさひこ

本体が壁についていれば水害で水没することもなくなります。

新型のおすすめポイント② 保証が10年

※ニチコン株式会社様_EVパワーステーションカタログから出典

従来は

■スタンダードモデル:2年保証
■プレミアムモデル:5年保証

でした。

新型については

10年保証

であるため安心が長続きします。

機器保証15年が無償でついている太陽光・蓄電池メーカーが増えてきたのでV2Hにも期待したいところです。

まさひこ

オムロンV2Hも10年保証です。

新型のおすすめポイント③ 外車も接続可能になる予定

※ニチコン株式会社様_EVパワーステーション対応車種から出典
※ニチコン株式会社様_EVパワーステーション対応車種から出典
※ニチコン株式会社様_EVパワーステーション対応車種から出典
※ニチコン株式会社様_EVパワーステーション対応車種から出典 ※一部

ニチコン製に限らず、V2Hは基本的に

国産車限定

となっています。ごく稀に

テスラ車に繋げる場合はどこのV2Hがいいの?

と質問を受けますが、

テスラ車に繋げられるV2Hは現状ない(2023年10月30日現在)

です。テスラ製のV2Hも現状では出ていないので、V2Hを有効活用したいのであれば国産車がおすすめです。

結局のところテスラに限らず、外車はV2Hの接続がNGとなっていました。

しかし、新型V2Hのチラシには

国内・海外問わず多くのEV/PHVへの対応を予定しています

と記載があるため、外車でも接続できる日がくるかもしれません。

まさひこ

外車が接続可能になれば車業界も伸びます。

最後にひとこと

今回は「ニチコン製新型V2H」について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

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価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、

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蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。

  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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