沼津市で太陽光を検討している方から
現在は多結晶と単結晶のどちらが主流なの?
と質問がありました。
結論、
単結晶
です。
現在はどこのメーカーも単結晶パネルのため、多結晶というフレーズを見かけなくなりました。
しかし、FITが始まってからすぐに検討された方が多い2009年ごろは
多結晶パネルが主流
でした。
現在は単結晶がメインで流通しているため、参考程度に聞き流してもらえると嬉しいです。
じゃ、レッツゴー!
一般的に太陽光というとシリコン系を指す
太陽電池は
■シリコン系
■化合物系
■有機系
の3種類に分かれています。
一番上のシリコン系をさらに細かく分類すると
■結晶シリコン
■アモルファスシリコン
の2つに分かれます。
上の結晶シリコンをさらに細かく分類した
■多結晶
■単結晶
が今回のテーマとなります。
今現在は単結晶がメインとなっています。
しかし、太陽光市場が始まった当初は多結晶がメインでした。
簡単に説明すると
■多結晶:金額は「安い」が発電効率は「低め」
■単結晶:金額は「高い」が発電効率は「高め」
といった特徴があります。
昔は発電量云々ではなく、どちらの結晶を選択するのかでメーカーが分かれました。
結晶はセルの中にある
我々が普段「パネル」と言っているものは
モジュール
と呼ばれています。
このパネル(モジュール)を正面から見ると、縦と横に白い線が入っており、小さい長方形の集合体というのが分かります。
この小さい長方形を
セル
と呼んでいます。
そしてこのセルの中に結晶が入っています。
「単」も「多」も結晶であることには変わりないです。
結晶に違いがある
上の画像は「単」結晶のパネルです。単結晶パネルは以下が特徴となっています。
■色は黒が多い
■発電効率が高いが金額は高め
■結晶が1つ
上の画像は「多」結晶のパネルです。多結晶パネルは以下が特徴となっています。
■色は青っぽいものが多い
■単結晶と比べると発電効率が低いが金額が安め
■たくさんの結晶が組み合わさっている
それぞれ、
■単結晶:結晶が1つの部屋(セル)に1つしかないので発電効率が良い
■多結晶:結晶と結晶が組み合わさっており、結晶と結晶の間にスペースが出来てしまうので発電効率が低い
という違いがあります。
今現在は単結晶パネルが主流になっていますが、昔は
■単結晶であれば〇〇のメーカー
■多結晶であれば△△のメーカー
と差別化ができました。
そのため、毎度「発電」と「金額」のどちらを重視するのかを必ず確認する必要がありました。
どちらも兼ね備えているのは無いんです…と笑いを誘っていたのはいい想い出です。
特に品質は変わらない
以前は
品質を求めるのであれば多結晶
という伝え方をしていました。
しかし、太陽光発電が市場に出てから結構な年月が経過しているため、単結晶パネルの品質もだいぶ改善されてきました。
セラミックで有名な京セラというメーカーは、1984年から千葉県佐倉市の建物に多結晶パネルを設置して以降、パネル出力の低下率を計算しています。
このデータによると
36年経過しても低下率が17.2%
という驚異的な数字を出しています。
言い方を変えると、パネルを設置してから36年経過しても
発電効率が約83%ある
ということを意味しています。
海外メーカーのパネルが国内に出回った際は、
10年後に低下率が10%減
と言われていたため、それであれば
40年後は40%減では?
と噂されていました。
現在は海外製でもそんな噂は聞かなくなったので実質どのメーカーもおすすめです。
最近の海外製パネルは保証が長めに用意されているので、国産パネルとあまり大差がなくなりました。メーカー云々ではなく、保証内容で選ぶのも良いです。
最後にひとこと
今回は「多結晶パネルと単結晶パネル」の違いについて解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
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