太陽光を検討している方から
蓄電池がなくても停電対策が可能と聞いたけど本当?
と質問がありました。
結論、可能です。
太陽光を設置すると
非常用コンセント
がつきます。このコンセントから電気を取ることができるため停電対策になります。
しかし、最大出力が
1,500wまで
になるため注意が必要です。
今回は非常用コンセントについて解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
太陽光発電を設置すると非常用コンセントがついてくる
太陽光発電システムは大まかに言うと、
■太陽光パネル
■パワーコンディショナ(以下、パワコン)
の2つに分かれています。
パワコン本体の設置場所が屋内か屋外かによって非常用コンセントの位置が異なります。
上記の写真にも記載がありますが、パワコンを
■屋内設置した場合:本体の側面か底面にコンセントがある
■屋外設置した場合:新設コンセントをつくりそこから使う
というイメージとなります。
新設コンセントをつくる場合、どこでも設置できるわけではなく、
配線が集中している壁
というのが前提となります。
インターフォンのモニターが付いている壁と言えばイメージしやすいかと思います。
こちらのページでも解説していますが、太陽光発電は
■発電した電気を自宅で使う:光熱費の削減
■使いきれなくて余った分を電力会社に売る:売電収入の確保
の特徴についてクローズアップされることが多いため、非常用コンセントにはあまり触れられません。
実際、太陽光システムを設置しているが
非常用コンセントの有無について理解している方は少ない現状
です。
新築時に工務店経由で太陽光システムの設置をした場合は、非常用コンセントの使い方を説明されない場合があります。引き渡し時に確認してみてください。
いつでも使えるとは限らない
基本的に非常用コンセントを使用できるのは
太陽光パネルが発電しているタイミングのみ
となります。
朝方と夕方以降に関してはパネルが稼働していないため、この時間帯に停電になった場合は
何も使えない
です。曇っている日や雨が降っている日に関しては日中でもパネルが稼働していない可能性が大です。
このような場合は日中でも非常用コンセントを使用することができません。
ここで注意点があります。
例えば
■太陽光の容量:5kW
■屋根条件:南片流れ、4寸
■天候:晴れ
■季節:秋
の場合、恐らく瞬間的に4.0kW発電しているかと思われます。
しかし、
最大出力は1,500wまで
と決められているので、どんなに晴れていても
1,500wまでが上限値
となります。
非常用コンセントの話をすると決まって、
何かどれくらい使えるの?
という話になります。
電気を取れる箇所は
あくまで非常用コンセントのみ
になるため、非常用コンセントから延長コードを伸ばせる範囲内にある家電製品しか使えません。
ちなみに非常用コンセントは
100vのみ対応
です。
200vの代表例であるエアコンやIHクッキングヒーターに関しては、非常用コンセントから延長コードが届く範囲内にあったとしても使用できません。
上記は晴れている前提で解説をしていますが、曇天でパネルが1,000w(1kW)しか発電していない場合は
1,000wしか使えない
ので注意が必要です。
非常用コンセントから引っ張るのが面倒!という場合は蓄電池が必要になります。
非常用コンセントの切り替え方法は屋内か屋外によって勝手が異なる
2022年以降、
■パワコン:屋外設置
■非常コンセント:屋内設置
という条件であった場合、パワコン側が自動で停電状態かどうかを判断してくれる仕様になっています。
そのため、何かを切り替えてくださいといった
面倒事はない
です。
2022年より前の場合は設置メーカーによっては
一括制御リモコンを操作しなければならない
可能性がある(※販売店の施工方法による)ため、詳しくは太陽光を設置した際に販売代理店からもらった取扱説明書を確認するようにしてください。
屋内パワコンで本体に非常用コンセントがついているタイプでも、最近は自動切換のものがあります。
詳しくは設置しているメーカーのホームページを参考にしてください。
いざというときの為に切り替え方法を書いた説明書を本体の近くに置いておくというのも1つの手です。
最後にひとこと
今回は「非常用コンセント」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり
専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる
サイトもあります。
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