富士宮市で太陽光を検討している方から
安いパネルで見積希望
と問い合わせがありました。
「安い」と言っても
①最新パネルで最安値
②旧型パネルでもいいからとにかく最安値
といったようにお客さんによって要望が異なります。
例えば太陽光を5kW載せる想定の場合、新型パネルと旧型パネルの発電量差は
1枚あたり5~15w
です。
今回は②旧型パネルでもいいからとにかく最安値を目指す方向けに解説をしていきます。
じゃ、レッツゴー!
最新パネルはメーカーのホームページで確認
メーカーが出している最新パネルは、検索窓に
「○○(←メーカー名) 太陽光カタログ」
といったワードを入力して調べてください。
訪問販売に限らず営業訪問をした場合、一般的にメーカーのカタログを置いていきます。
新しいカタログが発行されると、商社/メーカーから販売店向けに50部ずつといった具合にカタログが納入される流れになっています。
積極的に営業活動をしていない販売店(=カタログがあまり減らない販売店)に関しては
古いカタログ
の可能性があるため、最新パネルに関してはメーカーのホームページで確認することをおすすめします。
メーカーにもよりますが、カタログの裏表紙に
カタログ発行年月日
が記載されています。販売店から説明を聞いたタイミングがカタログ発行から6か月以内であればそこまで問題ありませんが、発行から
1年以上経過している場合
に関しては要注意です。
市場的にはもっと良いパネルが出ているにも関わらず、あたかも旧型パネルを最新パネルと謳いおすすめしている販売店も存在します。
今のご時世は価格比較が一般的なので、1社で決めずに複数社に見積もり依頼してください。
旧型パネル紹介(Qセルズの場合)
2世代前のパネルがカタログに掲載されていたのがQセルズのため、今回はQセルズを取り上げています。
2024年6月現在、Qセルズの最新パネルは
■Q.TRON M-G2.4+:1枚あたりの発電量430w/発電効率22.0%
■Q.TRON S-G2.4+:1枚あたりの発電量285w/発電効率21.6%
となっております。
1世代前のパネルは
■Q.PEAK DUO M-G11S 415:1枚あたりの発電量415w/発電効率21.3%
■Q.PEAK DUO S-G11S 275:1枚あたりの発電量275w/発電効率20.8%
で、2世代前のパネルは
■Q.PEAK DUO M-G11 400:1枚あたりの発電量400w/発電効率20.8%
■Q.PEAK DUO S-G11 265:1枚あたりの発電量265w/発電効率20.4%
です。
例えば太陽光を5kW載せる想定の場合、
■最新パネル:430wパネル×12枚=5.16kW
■2世代前のパネル:400wパネル×13枚=5.20kW
となります。
私が働いている会社の場合、太陽光システム(太陽光/パワコン/架台/金具)の仕入れ値は
■最新パネル:110,000円/kW
■2世代前のパネル:85,000円/kW
です。この場合、
■最新パネル:5.16kW×110,000円=税抜567,600円
■2世代前のパネル:5.20kW×85,000円=税抜442,000円
がパワコン含むトータルの仕入れ値となります。上記に人件費や材料費、利益が乗ります。
太陽光を5kW載せる想定の場合、枚数に関しては
2世代前のパネルの方が1枚多い
です。しかし、価格に関しては
2世代前のパネルの方が約23%安い
という結果になりました。
工務店/ハウスメーカーのオリジナルパネルとして、旧型パネルが使われていることが多いです。
旧型パネルであっても保証対象
稀に「旧型」と伝えると
中古
と判断される方がいますが、中古ではありません。どこかに設置されていたものが取り外されて在庫になったのではなく、そのパネルが現役のときに
売れずに残った
というイメージです。どこにも設置されていないため、むしろ
新品
です。
太陽光システムを新品で設置すると、旧型パネルであったとしても
保証対象
となります。中古のパネル/パワコンを購入して、それを設置した場合に関しては
対象外
です。
安く設置できて、しかも保証がつくのであればなお安心です。
旧型パネルはQセルズ以外にもあります。
旧型パネル+中古パワコンでさらに安価設置が可能
今までの単元で
旧型パネルが安いこと
について解説しました。
電気の変換装置であるパワコンには特に触れていませんでしたが、
■旧型パネル
■中古パワコン
の組み合わせでさらに安価で太陽光システムが設置可能です。
1つ前の単元で
中古には保証がつかない
とお伝えしました。中古でパワコンを購入した場合、パワコンには保証がつきません。
しかし、保証と言ってもいくつか存在します。一般的に販売店がメーカーに保証書申請を行う際、
■太陽光システム保証(出力保証・機器保証)
■太陽光発電単品保証(出力保証)
■パワコン単品保証(機器保証)
のどれかが該当します。新規で太陽光+パワコンを設置するのであれば太陽光システム保証が該当します。
今回例に挙げている中古パワコンを設置する場合、パワコンには保証がつきませんが、
太陽光発電保証は対象
となります。そのため、カタログに20年あるいは25年と記載されている
出力保証
は対象です。15年と記載がある機器保証については対象外です。
太陽光パネルの中古はコネクタ腐食の可能性があるためおすすめしません。
最後にひとこと
今回は「旧型パネル」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり
専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる
サイトもあります。
各販売店との対応が煩わしい方であれば専任のアドバイザーがつく比較サイト(ソーラーパートナーズ)が断然おすすめです。