三島市でFITが終了し、蓄電池を検討している方から
蓄電池容量はどれが適切なの?
と質問がありました。
結論、蓄電池に対して求める姿が何なのかで答えが変わります。
光熱費の削減
が目的であれば
月々の売電量÷その月の日数をした容量
で導き出された蓄電容量がおすすめです。
今回は蓄電容量の決め方について解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
蓄電池に求める姿を明確化する
蓄電池の説明訪問をした際、
蓄電池に対して求める姿は何ですか?
と質問をすると、大抵の場合
■災害対策
■光熱費の削減
の2択に分かれます。
市町村にもよりますが比率で言うと、
■災害対策:3割
■光熱費の削減:7割
です。(まさひこ調べ)
災害対策の場合、スマホの充電やテレビ/ラジオの使用、同時に電気ポットやIHといった調理器具も使いたいとなると、停電時自立出力が高めの容量が大きい蓄電池を導入する必要があります。
しかし、光熱費の削減については
売電を買電に充てたい
という考えの方が多い現状です。買電よりも売電の価値の方が低いため、
売電を有効活用(足りない分は電力会社から購入)
という考えが定着しているようです。
現在の考え方はどちら寄りでしょうか?
蓄電池容量の決め方 ①災害対策
蓄電池に求める姿が
災害対策
である場合は
蓄電容量がとにかく大きい蓄電池
を選択する必要があります。
2024年7月現在、容量が大きい蓄電池は下記の通りです。
■シャープ:13.0kWh
■京セラ:16.5kWh
■住友電工:12.8kWh
■オムロン/長州産業:16.4kWh
■カナディアンソーラー:13.3kWh
■ダイヤゼブラ電機:14.08kWh
■ニチコン(単機能):16.6kWh
■ニチコン/長府工産(トライブリッド):14.9kWh
■ジンコソーラー:12.3kWh
■ファーウェイ:15.0kWh
販売店によって多少前後しますが、メーカー/商社からの仕入れ値をこちらで公開しています。販売店が見積提示する際は仕入れ値に人工や材料費を載せているため、
仕入れ値=見積提示価格
ではありません。この点はご了承ください。
蓄電容量が大きい蓄電池を選択することによって、各家電製品の
連続稼働時間を延ばす
ことが可能です。
しかし、停電した際に瞬発的にどれくらいの電気が使えるかは
によって異なります。
蓄電容量が大きい=停電時自立出力が高い
ではありませんので注意してください。
2024年7月現在、停電時自立出力が最も高いのは
住友電工から出ているパワーデポ(容量12.8kWh)
です。
6.0kWという高出力
であるため、
■エアコン(1500wと仮定)
■IH(2000wと仮定)
■炊飯器(600wと想定)
■電子レンジ(800wと仮定)
■ドライヤー(800wと想定)
合計:5700w
を同時に使ったとしても蓄電池用ブレーカーが落ちません。
こちらは「災害対策」目的の解説です。
蓄電池容量の決め方 ②光熱費の削減
蓄電池に求める姿が
光熱費の削減
である場合は
月々の売電量(kWh)÷その月の日数
をして導き出された容量の蓄電池を選択する必要があります。
仮に月々の売電量が250kWhの場合、
250kWh÷31/30日(月によって変動)=8.06~8.33kWh/日
という計算式になります。
容量が8.06~8.33kWhの蓄電池を選択すれば、
売電分を買電分に充てることが可能
です。もし蓄電容量よりも売電量が多い場合は
売電に回る
ため無駄になることはありません。
先ほどは
月々の売電量が250kWh
である想定で計算をしました。
上記の「250」の部分が各家庭によって異なるため、まずは
売電量の確認
から始めてみてください。
■100kWhの場合:3.2~3.33kWhの容量が理想
■200kWhの場合:6.45~6.66kWhの容量が理想
■300kWhの場合:9.67~10kWhの容量が理想
■400kWhの場合:12.9~13.33kWhの容量が理想
■500kWhの場合:16.1~16.66kWhの容量が理想
こちらは「光熱費の削減」目的の解説です。
最後にひとこと
今回は「蓄電池容量 決め方」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
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で対応しているサイトもあります。
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