商社から
ダイヤゼブラ電機製パワーコンディショナ(以下、パワコン)に電源切替BOXをつけると非常用コンセントが不要になる
という話が舞い込んできました。
一般的に太陽光システムのみ設置すると、停電時に電気を使える箇所は
非常用コンセントのみ
となります。
しかし、電源切替BOXを付けると全負荷型になるため、非常用コンセントではなく
家についているコンセント
から非常用電源が取れるようになります。
今回はダイヤゼブラ電機製パワコンに電源切替BOXを付けることによるメリットを解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
ダイヤゼブラ電機製パワコンの紹介
ダイヤゼブラ電機は
蓄電池メーカー
です。
アイビス7
というブランドの蓄電池を市場に出しています。
蓄電池システムの見積もりを取ると、蓄電池本体+パワコンで見積もりが出てくるため
パワコン単体発注が無理なのでは?
と思われがちですが、パワコン単体でも発注できます。
パナソニック製のパワコンを使用しているメーカーであれば、通常
■屋内用:3.0kW、4.0kW、5.5kW
■屋外用:4.4kW、5.5kW
の計5種類、型番の用意があります。※シャープを除く
例えば太陽光パネルを8.0kW設置する場合、
■屋内用/屋外用の4.0kWパワコン×2台
■屋外用の4.4kWパワコン×2台
といった具合にパワコンを複数台設置する必要があります。
ダイヤゼブラ電機製のパワコンは屋外用で
5.5kW / 8.0kW / 9.9kW
の計3種類用意があります。
そのため、太陽光パネルを8.0kW設置するとしても
パワコン1台
で済みます。
パワコンが複数台になると
基盤交換も複数台分必要
になるため注意が必要です。
長い目で見るとパワコン台数は少ない方が有利です。
非常用コンセントについておさらい
非常用コンセントは屋内パワコンであれば
本体底面か側面
についています。
屋外パワコンの場合は工事店が別途
自立用コンセントを設ける
必要があるため、特に場所は決まっていません。
大体分電盤近くに設けることが多いです。
非常用コンセントは名前の通り
非常時
しか使えません。具体的には停電時です。
屋内用パワコンは非常用コンセントを使うのに切り替えが必要ですが、屋外用パワコンの場合は
勝手に切り替わる
ため何かを操作する必要はありません。
停電時、基本的にはこの非常用コンセントからしか
電気が取れない
です。
そのため、冷蔵庫や携帯の充電/テレビの視聴をする際には非常用コンセントから延長コードを伸ばし、その先にタコ足配線で接続する必要があります。
屋外パワコンを設置して、非常用コンセントが使いやすい場所にあるのであれば特に苦労することはありません。
しかし、屋内パワコンの場合、パワコンが分電盤と同じ高さにあることが多いです。
この場合、
目線よりも上
にコンセントがあることが多いため、設置場所によっては延長コードを差すのにも苦労します。
床上浸水で非常用コンセントが使えなくなることを防ぐために、わざと目線より上に自立用コンセントを設けることがあります。
非常用コンセントから取れる電気の量は決まっています。
パワコン1台設置であれば基本的に
最大1,500w
使えます。パワコン2台設置でれば最大3,000w使えます。
しかし、1か所のコンセントで使えるのは最大1,500wまでと決まっています。
1か所のコンセントで最大3,000wは
使用できない
です。
「最大」とついている理由はいつでも1,500w取れるわけではないからです。
非常用コンセントは太陽光パネルが
1.5kW(1,500w)以上発電
していれば1,500w使用できます。
瞬間的に1.0kW(1,000w)しか発電していない場合は1,000wしか使用できません。
仮に太陽光パネルが4kW発電していようが5kW発電していようが、MAX使える非常用電源は1,500wと決まっています。
非常用コンセントについてはこちらでも解説しています。
停電時に非常用コンセントが使える旨を知らない方もいます。
非常用電源が全負荷型になるメリット
「全負荷型」という言葉が出ると
蓄電池の話かな?
と思われがちですが、今回は
パワコンの話
です。
非常用コンセントが全負荷型になると
■特定のコンセント以外からも電源が取れる
■最大1,500wという縛りが無くなる
というメリットがあります。
先ほどの単元で非常用電源は
特定のコンセントからしか電気が取れない
とお伝えしました。
しかし、全負荷型になることで
家についているコンセント
から電源を取ることができます。
そのため、わざわざ非常用コンセントに延長コードを差して、その先にタコ足配線をする必要が無くなります。
そして最大1,500wという縛りも無くなります。
ダイヤゼブラ電機製パワコンの場合は
最大3,000wまで
が上限です。
分電盤全体で3,000wが上限となるため、非常用コンセントとは異なり1か所のコンセントで1,500w以上使うことも可能です。
今回のタイトルとは異なりますが、ニチコンの発展型パワコンであれば最大5,900wまで使用可能です。
非常用コンセントが全負荷型になるのはダイヤゼブラ電機製パワコンとニチコン製パワコンを使った場合のみです。
電源切替BOXとは
電源切替BOXとは上記写真のような箱です。
サイズは
横幅280mm×縦幅325mm×奥行124mm
で、分電盤周辺に設置することが多いです。
中身は上記のようになっており、基本的にどこも触る必要はありません。
商社からの仕入れ値は
税抜6万円
であるため、そんなに高い代物でもありません。
税抜6万円で非常用電源が家中のコンセントから取れるのであれば非常におすすめできます。
電源切替BOXをつける/つけないは選択できます。
最後にひとこと
今回は「ダイヤゼブラ電機製パワコンのメリット」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
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