松崎町で蓄電池を検討している方から
オムロン蓄電池が他の蓄電池とどう違うのか説明してほしい
と依頼がありました。
オムロン蓄電池は
①単機能/ハイブリッド特定負荷/ハイブリッド全負荷が選べる
②PIDリスクがある太陽光メーカーでも安心
③AI機能がついている
④マイページで電気の流れを一括管理できる
⑤重塩害地域でも設置可能
⑥蓄電容量が5種類から選べる
といった特徴があります。
今回はオムロン蓄電池について解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
目次
長州産業のスマートPVマルチと同じ
オムロン蓄電池の説明をすると
長州産業の蓄電池(スマートPVマルチ)とどう違うの?
と質問を受けることがあります。
結論、同じです。
長州産業側から見るとオムロンが
OEM元
となります。
長州産業の蓄電池カタログを見ると
■左:6.5kWh/9.8kW/16.4kWhの3種類
■右:6.3kWh/12.7kWhの2種類
※写真上からは判断できません
蓄電池型番の記載があります。
しかし、オムロンカタログには上記でいう5種類が1冊にすべてまとまっています。
価格差は時と場合によって異なります。
特徴① 単機能/ハイブリッド特定負荷/ハイブリッド全負荷が選べる
オムロン蓄電池はシステムが
■単機能
■ハイブリッド特定負荷
■ハイブリッド全負荷
の3種類から選ぶことができます。
取り付ける機器に関しても上記のどれにするかによって変わります。
■単機能型:2.0kW
■ハイブリッド型:4.0kW
といった具合に分かれるため、オール電化住宅であればハイブリッド型の方が使いやすいと言われます。
ガス併用住宅であってもハイブリッド型がおすすめできるケースが多いです。
特徴② PIDリスクがある太陽光メーカーでも安心
■新築で太陽光と蓄電池を同じタイミングで設置する場合
■単機能型で蓄電池を導入する場合
に関しては関係ない話です。
設置している太陽光のメーカーが
■シャープ(ブラックソーラーの一部)
■京セラ(サムライ)
■パナソニック(HITシリーズ)
■三菱全般
■東芝全般
■ソーラーフロンティア全般
■サンテック全般
である場合に関しては、
があります。
オムロンのハイブリッドパワコンであれば独自の技術により
PIDリスクが発生しにくい制御
になっているため安心です。
できるだけ不安要素は取り除いた方が良いです。
特徴③ AI機能がついている
オムロンの蓄電池には
AI機能
がついています。
具体的には
翌日の天気予報を事前にキャッチ
してくれます。
事前にキャッチしてくれることで
■翌日の昼間が晴れであれば、夜のうちに蓄電池に充電する量を50%で停止
■翌日の昼間が雨であれば、夜のうちに蓄電池に充電する量を100%MAX
といった行動をしてくれます。
AI機能がついていることを謳っているメーカーは複数あります。
その中でもオムロンに関してはデータ収集先が
気象庁
であるため信頼度が高いです。
夕方頃にテレビで流れる天気予報同様、晴れと言っていたのに雨、雨と言っていたのに晴れであることが稀にあります。
そのため精度は
100%ではない
です。
おおよその精度は
約80%くらい
と言われています。
他のメーカーのデータ収集先は不明です。
特徴④ マイページで電気の流れを一括管理できる
オムロン蓄電池には
壁付けのモニターがない
です。
確認方法は自身の
■スマホ画面
■パソコン画面
となります。
太陽光も設置している場合、このマイページ内で
■太陽光の発電量
■蓄電池の充電量(残量)
■自家消費量
を確認することができます。
管理画面を見る用のアプリがあるわけではないため、その都度
■ブラウザで検索する
■お気に入り登録しておいてそこから飛ぶ
必要があります。
「オムロン 遠隔モニタリング ログイン」
というようなワードで検索をすると、黄緑色の帯に「遠隔モニタリングサービス」と書かれたページに飛びます。
この画面でIDとパスワードを入力してマイページに進むことができます。
マイページには懸念点が
2点
あります。
まず1点目。
マイページ上で確認できる発電量などの数字は、更新されるタイミングが
時計の「00分」と「30分」の2 回
です。
そのため、15分/45分のタイミングで確認すると
■曇っているハズなのに発電量が凄い出ている
■晴れているのに発電量がゼロに近い
ということが起こります。故障しているわけではないので安心してください。
そして2点目。
エラーコードが表示されるマルチ蓄電システム用ゲートウェイ~蓄電池間を有線で接続している場合は特に問題ありませんが、
無線接続している場合
に関しては無線が途切れるとマイページに
エラー発生中の文字が出現
します。
よくあるのが
①停電した
②wifiを変更した
ケースです。
①に関しては停電したことにより、家中の電気が一旦遮断し、これに伴いwifi環境にも乱れが生じることがあります。こちらは
時間が経てば解決
します。
②に関してはwifiを変更したことにより、改めてマルチ蓄電システム用ゲートウェイと蓄電池システムを
無線接続設定する
必要があります。やり方についてはこちらを参照してください。
マルチ蓄電システム用ゲートウェイ~蓄電池間のエラーが起こっているだけで、蓄電池システムそのものには問題がないので安心してください。
特徴⑤ 重塩害地域でも設置可能
一般的に
■海から直線距離で500m以内:塩害地域
■海から直線距離で300m以内:重塩害地域
と呼ばれています。
しかし、オムロンの場合は海から直線距離で500m以内に関しては
重塩害地仕様を設置しなくてはならない
というルールが存在します。
加えて、蓄電池ユニットの設置場所は
屋内
に限られます。
6.3kWh/12.7kWh蓄電池に関しては
屋外設置専用型番
であるため、塩害地では6.5kWh/9.8kWh/16.4kWhの3種類からしか選べません。
重塩害地仕様と謳っていますが、重塩害地仕様になっているのは外壁に設置する
■マルチ蓄電パワーコンディショナ
■PVユニット(ハイブリッド特定/全負荷のみ)
■トランスユニット(ハイブリッド全負荷の場合のみ)
のみです。
蓄電池ユニットは屋内/屋外設置ともに仕様が同じです。
塩害地であるにも関わらず一般地仕様の蓄電池を勧めてくる販売店には注意してください。
特徴⑥ 蓄電容量が5種類から選べる
現状カタログに記載されている蓄電池は
■6.3kWh
■6.5kWh
■9.8kWh
■12.7kWh
■16.4kWh
の5種類あります。
先ほどの単元でも触れましたが、蓄電池ユニットを
塩害地域に設置する場合
に関しては
■6.5kWh
■9.8kWh
■16.4kWh
の3種類が対象です。
2024年現在、経済産業省から出ているDR補助金の対象額は
■6.5kWh/9.8kWh/16.4kWh:3種類
■6.3kWh/12.7kWh:2種類
で異なります。
■3種類ある方:初期実効容量×40,000円
■2種類ある方:初期実効容量×46,000円
です。
例えば9.8kWh/12.7kWh蓄電池を比較した場合、
■9.8kWh(初期実効容量8.3kWh):8.3kWh×40,000円=332,000円
■12.7kWh(初期実効容量10.9kWh):10.9kWh×46,000円=501,400円
差額:169,400円
という結果になります。
話をしている販売店がよっぽどぼったくりしていない限り
12.7kWh蓄電池の方がお得
に導入できます。
参考までに蓄電池の仕入れ値についてはこちらを参考にしてください。
全負荷で比較して税抜65,000円の差です。
使える補助金があるのであればぜひ使ってください。
最後にひとこと
今回は「オムロン蓄電池」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、
蓄電池メイン
で対応しているサイトもあります。
蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト(エコ×エネの相談窓口)が断然おすすめです。