ガスからオール電化に変更しようとしている方から
ガスが無くなる以外にメリットあるの?
と質問がありました。
変更される方の大半の目的は
光熱費の削減
です。しかし、エコキュートにはガス給湯器にはない大きな違いがあります。
それは
断水時にお湯(水)が使えるというメリット
です。
このメリットをおすすめせずに
エコキュートを提案している販売会社が多い現状
です。
今回はエコキュートの秘めた力を解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
エコキュートの容量はチェック表に従って家族人数で選ぶ
今回は三菱電機製のエコキュートを中心に解説します。
エコキュートは大きく
■角型
■薄型
に分かれています。
角型はいわゆる一般的なサイズで
■370ℓ
■460ℓ
■550ℓ
の3種類に分かれています。
家と塀(あるいは隣家)までの距離が近く本体が入らない場合は、薄型を選ぶ必要があり
■370ℓ
■430ℓ
のどちらかとなります。
もう1種、180ℓタイプもありますが、こちらは狭小地やマンション用なのであまり出回ることがありません。
カタログを見るとチェック表がついています。
基本的にこのチェック表に沿っていけば容量を間違えるといったことはありません。
3~4人家族であれば中央の
370ℓタイプ
となります。
エコキュートの説明をすると、
お湯はりが1回あたり180ℓだから…2回溜めたら360ℓで370ℓって意外とすぐでは?
と質問を受ける機会が多々あります。
この370ℓという数字は
エコキュートのタンク内に溜まっているお湯の量
であり、
実際に使えるお湯の総量
ではありません。お湯の総量に関しては目安としてチェック表に記載がありますが、370ℓの場合640ℓが該当します。
断水時に多く使いたいからといって大容量にすると日々の生活で使いきれず、水が腐る可能性があります。
ガスとエコキュート(電気)のお湯はりの違い
例えば40度でお風呂を溜める場合はガスとエコキュート(電気)で以下のように異なります。
■ガスの場合:配水管を流れてくるのは「水」で、そこにガスの力を加えて40度まで温め、蛇口から40度のお湯を出す
■エコキュート(電気)の場合:配水管を流れてくるのは「湯」で、そこに水を足して40度まで冷まして、蛇口から40度のお湯を出す
配水管の中で水と湯のどちらが流れてくるのかというのが、ガスとエコキュート(電気)の違いとなります。
先程の単元で370ℓの容量を選択した場合、お湯の総量は640ℓとお伝えしました。
差額の水量は上記でいう
水を足して
の部分で発生します。
いまはお風呂の場合で解説していますが、台所や洗面所といった蛇口がついている場所すべてが対象となります。
太陽の力でお湯を作る太陽熱温水器という機器も存在します。
断水時にはタンクの中に溜まっているお湯が使える
冒頭でも触れましたが、
光熱費の削減目当て
でエコキュートを導入される方が多い現状となっております。
しかし、エコキュートには
溜まっているお湯を断水時に有効活用できる
というメリットがあります。
沸かしたあとに断水した場合、タンクには370ℓのお湯が入っていることになります。
4人家族×1人あたり3ℓ必要=12ℓ 必要となりますが、それでも
約31日もつ計算
となります。
仮に半分の185ℓの時点で断水したとしても、約15日もつ計算となりますので、水事情は解決できそうです。
先ほどのケースはお風呂に入ることを想定していないため、
お風呂を想定すると約1~2日
となります。
お風呂に入れるかどうかは断水時のエコキュート水量と合わせて、
全負荷型の蓄電池が接続されているか
によっても変わってくるので注意が必要です。
非常用コックをひねるタイミングによっては約90度近いお湯が出てくるため、
直接触ると火傷の可能性
があります。
そのため、
バケツのような大きな容器をエコキュートまで持っていき
そこでお湯を溜めて持ち歩くことをおすすめします。
断水してから24時間以上経過していれば水温が下がるので火傷の可能性も低くなります。
最後にひとこと
今回は「断水時のエコキュート活用方法」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり
専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる
サイトもあります。
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