太陽光発電の説明をしていると
取り外すときの費用はどれくらい?
と聞かれる機会が多くなってきました。
結論、
まだ決まっていない
ためハッキリと伝えることができません。
太陽光パネルを処分する人が増えれば撤去会社も増えるかと思われますが、現在はまだその段階まで来ていません。
太陽光市場の初期と言われているのは2000年代のため、そこから約30年後の
2030年が撤去のピーク
になると言われています。
今回はおおよその撤去処分費について解説します。
じゃ、レッツゴー!
撤去処分費は未定
2024年現在、太陽光パネルの処分撤去費は
不明
です。
不明の中で撤去している販売店もありますが、オープン価格。
いわゆる
販売店の言い値
で作業をしています。
全国的に見て太陽光パネルを撤去している人がいないため、経済産業省がこの価格だ!と定めているわけではありません。
太陽光市場の初期というと
2000年頃
を指します。
太陽光パネルは設置してから
約30~40年もつ
と言われています。2000年に30年を足すと2030年頃であるため、2024年現在でいうと、あと6年ほどで太陽光パネルを撤去する頃合いがやってきます。
おそらく全国的に撤去する人が増えれば国でも費用策定を行うはずですので、そこで具体的な費用が判明します。
各販売店でも処分ができるようになるのでは?と考えています。
現状の価格帯
先ほどの単元で太陽光パネルの撤去処分費は販売店の言い値とお伝えしました。
言い値と言ってもいくらなんだ
と気になる方が多いと思うので現状の価格をお伝えします。
上記のように廃棄費用について価格帯を提示している販売店もありますが、これだと具体的な数字が見えません。
私が在籍している会社では
設置している太陽光の容量×5万(税抜)
と説明をしています。
仮に屋根に5kW設置している場合、
足場代/処分費/撤去費込で5kW×5万(税抜)=25万円(税抜)
となるイメージです。
これはあくまで撤去した後のパネル修復は行わない前提の価格です。
日本は競争社会のため、A社が○○円と名乗りを上げれば、B社は△△円と対抗価格を打ち出してくる可能性が大です。
太陽光パネルの撤去が加速化してくれば、費用についてもすぐに世間に知れ渡ります。
販売店の言い値ではなく
適正価格で撤去したい
と考えるのであれば2030年頃までお待ちいただければと思います。
私がお伝えした金額もあくまで参考価格として捉えていただけると嬉しいです。
撤去だけではなくリサイクルも視野に入る
今までは太陽光パネルの
処分
を前提として話を進めてきました。
太陽光パネルの構造は上から
■フレーム(主に外枠)
■ガラス(つるつるしている部分)
■封止材
■太陽電池セル(発電する部分)
■封止材
■バックシート
■ジャンクションボックス
が重なっており、それが圧縮されてできています。
フレーム、封止材、バックシート、ジャンクションボックスについては消耗品扱いであるため処分するしかないですが、
■ガラス
■太陽電池セル(配線金属・樹脂)
■太陽電池セル(シリコン)
に関してはリサイクルすることが可能です。
ガラスはガラスにしかなりませんが、
配線金属・樹脂はコンクリート
に生まれ変わり、シリコンはシリコンとして別のものに役立てることが可能です。
日本はリサイクル技術に優れている国であるため、太陽光パネルに関しても良い案が出てくることを願っています。
最後にひとこと
今回は主に「撤去処分費」について解説しました。
2024年現在ではまだ撤去費は定まっておらず、どこの販売店も
言い値
で作業をしています。
全国で太陽光パネル撤去の話が出るのが
2030年頃
であるため、適正価格で依頼をしたい方についてはあと6年少々お待ちください。