太陽光を検討している方から
屋根に設置をすると雨漏りの可能性があるので壁に設置したい
という要望が出ました。
結論、不可能ではないですが屋根設置と比べて
価格が高く
なります。
もともと太陽光は
傾斜屋根に設置する前提
で設計がされているため、壁面だと角度が90度(直角)になり発電量が下がります。
懸念点をすべて払拭できたのであればおすすめが可能です。
今回は太陽光の壁面設置について解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
太陽光の設置方法
もともと太陽光発電システムは
傾斜屋根に設置する前提
で設計がされています。
そのため、どのメーカーであったとしても太陽光カタログには
各屋根材への設置方法
について記載があります。
今でこそ多くの種類の金具が存在していますが、太陽光市場が始まった当初は
■スレート
■コロニアル
■瓦
■金属(瓦棒あり)
の屋根しか対応できませんでした。
そこから多くの屋根に対応できるよう、太陽光メーカー以外にも架台メーカーが増えました。
現状では上記に加えて
■金属(瓦棒なし)
■折板:ギザギザしている屋根
■陸:アパートの屋上のような屋根
■大波スレート:工場の屋根
にも設置をすることができます。
屋根技研、スワロー、日栄インテック、ニイガタ製販といった会社が架台メーカーです。
壁面設置も可能な時代に
傾斜屋根への設置から始まり、陸屋根→駐車場の屋根→壁面と設置できる場所は拡大してきました。
ここ最近、太陽光の壁面設置を前面的に押し出しているのは
イオン
です。
限られた店舗だけの可能性がありますが、建物の屋根は平面駐車場として利用しているため、壁面に太陽光パネルを設置して有効活用をしています。
壁面の有効活用ができているので聞こえは良いですが、
太陽光システムの理想の角度は約25度
と言われています。
太陽光パネルを壁面に設置するとほぼ直角になりますので、
陽当たり
に関しては決して良いとは言えません。
また太陽光パネルは1枚の重量が約20kgあるため、仮に10枚設置すると約200kgとなります。
この場合、壁面にだいぶ負担がかかりますので設置時に建築基準を満たしているかの確認が必要です。
ホームセンターに売っているDIY用の組立太陽光であれば、1枚約20kgもしないです。
地域によっては壁面設置の方が向いている
冒頭で太陽光発電は傾斜屋根に設置をする前提とお伝えしました。
しかし、これは
積雪地域以外の話
です。
太陽光はパネルに光が当たって発電をします。
そのため、
パネルの上に雪が積もっている
とパネルに光が当たっていないため発電をしません。
このような環境では傾斜屋根ではなく、壁面に設置をした方が効果が出ます。
このような話をすると
一般住宅では積雪地域でないと壁面設置できないのではないか?
と疑問に持たれる方が出てきます。でも安心してください。
太陽光メーカーであるQセルズのカタログに
壁面設置架台
について記載があります。
こちらは積雪地域向けの商品ではなく、
全国対応可能
となっています。
福岡県にあるSILFINE JAPANという会社が販売しているフレキシブルパネルであれば、特許を取得した
接着剤・両面テープで固定
をするため架台と比べるとだいぶ軽量化が図れます。
しかし、どのメーカー・会社の商品であっても壁面設置する場合の価格については
屋根設置よりも高く
なります。
一般的な傾斜屋根であれば
kW/25万円(5kW設置)
が2024年現在の相場価格となっています。
壁面設置の場合は
kW/35~40万円(5kW設置)
となるため、ご予算状況と要相談になります。
壁面であれば屋根が古くても関係ありません。
最後にひとこと
今回は「太陽光パネルの壁面設置」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり
専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる
サイトもあります。
各販売店との対応が煩わしい方であれば専任のアドバイザーがつく比較サイト(ソーラーパートナーズ)が断然おすすめです。