静岡市でFIT期間が終了して蓄電池を検討している方から
トライブリッドシステムにしようか迷っている
という声をいただきました。
電気自動車に乗り換える未来がすぐに訪れる
のであればトライブリッドシステムがおすすめです。
もし、あと数年は電気自動車を持たないとのことであればハイブリッドシステムがおすすめです。
検討している時期が
どのような状況なのか
によっておすすめが変わるため、今回はこのトライブリッドシステムについて解説していきます。
じゃ、レッツゴー！
トライブリッドとは
トライブリッドは
EV（電気自動車）、太陽光発電、蓄電池の3つの技術を1つにまとめたシステムのこと
※日本エコシステム様_省エネドットコム EV＋蓄電池＋太陽光発電の3つの合わせ技「トライブリッド蓄電 システム」とは？から引用 https://www.shouene.com/v2h/v2h-knowledge/tribrid.html
を指します。
このシステムで知名度が高いのは
ニチコン
です。
他のメーカーにも似たようなシステムがありますが、トライブリッドという言い回しをしているのはニチコンしかありません。
2018年にニチコンがこのトライブリッドシステムを市場に出したことにより、パワコン1台で
■太陽光
■蓄電池
■V2H
の電気を変換できるようになりました。
そして
見た目がスッキリ
するようになりました。
要するにパワコンが進化しました。
パワコンには種類がある
通常、太陽光システム/蓄電池システム/V2Hシステムは
パワーコンディショナ（以下、パワコン）で電気を変換
することによって使用が可能となっています。
①太陽光システムのみを導入するのであれば
太陽光用のパワコン
があれば機能します。
②太陽光と蓄電池システムを導入するのであれば
■太陽光用のパワコンと蓄電池用のパワコン（計：2台）
■ハイブリッドパワコン1台
のどちらかを選択する必要があります。
③太陽光と蓄電池、V2Hシステムを導入するのであれば
■太陽光用のパワコンと蓄電池用のパワコン、V2Hのパワコン（計：3台）
■太陽光と蓄電池用のハイブリッドパワコン、V2Hのパワコン（計：2台）
■トライブリッドパワコン1台
のどれかを選択する必要があります。
太陽光と蓄電池、V2Hシステムの3商材を
同じタイミング
で検討しているのであれば
トライブリッドパワコンを選択
することでパワコン交換時に1台分のみの交換で事足ります。
しかし、
■太陽光を今すぐ
■蓄電池は3年後
■V2Hは5年後
といったようにそれぞれの導入時期がズレる場合に関しては、それぞれ独立したパワコンを選択したほうが保証的に有利です。
ただ、パワコン交換は
3台分発生
するため注意が必要です。
パワコンは検討している商材が何の組み合わせなのかで判断してください。
トライブリッドにするメリット
蓄電池は
電気を溜めるもの
として広く認知されています。
電気自動車に関してはV2Hがあれば
動く蓄電池
という言い回しをされることがあります。
日常生活で車としても使え、家に帰ってきたら電気自動車に溜まっている電気を家に放電できるためです。
このような話をすると
電気を溜めるものが2つあって意味あるの？
と質問を受けます。ちゃんと意味はあります。
①蓄電池がなく、太陽光とV2Hがある場合
日中電気自動車で出かけていた場合、家では発電した電気を自家消費して、余った電気は売電に回っています。
余った電気は売電に回っている
ため、電気自動車への充電は
■深夜電力を購入してそれを溜める
■電気自動車が家にある状態でV2Hを接続し、太陽光から充電
のどちらかの手段となります。
②太陽光/蓄電池/V2Hがある場合
日中、家では発電した電気を自家消費して、余った電気を蓄電池に充電、それでも余った電気は売電に回っています。
余った電気は蓄電池に溜まっている
ため、電気自動車への充電は先ほどの①とは別に
蓄電池に溜まっている電気を電気自動車に移す
という選択肢も可能になります。
電気代が高騰しているため、蓄電池とV2Hがあることによって効果的な光熱費削減が見込めます。
200v充電コンセントはV2Hではありません。
新規でトライブリッドシステムを検討するには予算が多めに必要
既に太陽光/電気自動車を導入済みで、後付けで蓄電池/V2Hを検討するのであればそこまで高くなることはありません。
しかし、太陽光/蓄電池/V2H/電気自動車を
同じタイミング
で検討する場合に関してはかなり高くなります。
下記は大体の予算感です。それぞれ選択するメーカーによっても前後します。
■太陽光発電5kW：110万円（税込）
■蓄電池9.9kW：190万円（税込）※ニチコン全負荷の場合
■V2H（一体型）：140万円（税込）
■電気自動車：378万円（税込）※リーフXの場合
合計：818万円（税込）
上記の条件とした場合、2024年7月現在では
■蓄電池：318,200円（DR補助金）
■V2H：MAX450,000円（充電設備補助金）
■電気自動車：850,000円（CEV補助金）
合計：約162万円
が国から出ている補助金です。市町村から出ている補助金も含めるとより多く受給できる可能性が大です。
補助金がある地域にお住まいの場合は補助金をぜひ有効活用してください。
国/市町村から出ている補助金は早い者勝ちなので、受給したい場合は早めに動いてください。
最後にひとこと
今回は「トライブリッドシステム」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
価格比較サイトは入口が太陽光メインで蓄電池についてはオプションのサイトもあれば、
蓄電池メイン
で対応しているサイトもあります。
蓄電池の検討であれば蓄電池メインの比較サイト（エコ×エネの相談窓口）が断然おすすめです。
