【発電効率が良い太陽光の設置方法について解説】パネルの総発電量より枚数や方角が大事

裾野市で寄棟の屋根に太陽光を検討している方から

載せられるだけパネルを載せたほうが効率良いんだよね?

と質問がありました。

パネルの枚数を増やした方が総発電量が上がるため、効率的と思われているお客さんが多い現状です。

しかし、パネルの枚数が増えれば増えるほど

発電のロス

が増えます。

今回はどのような設置方法であれば発電効率が良いのかについて解説していきます。

※今回は寄棟屋根という前提でお伝えしていきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

太陽光パネル同士はコネクタで繋げている

「太陽光パネル 工事」で検索をすると

屋根上での作業風景

が出てくることが多いです。

そのため、

太陽光パネルの裏でどのような作業をしているのか

については知らない方が多い現状です。

太陽光パネルの裏を見ると

2本のコネクタ

が出ています。

このコネクタを

隣接しているパネルのコネクタに繋げる

というのが太陽光パネル裏の主な作業です。

太陽光パネルで発電した電気は屋外/屋内のパワーコンディショナ(以下、パワコン)で直流から交流に変換して、自宅内の分電盤に到達します。

パワコンに到達するまでに

いかにロスを少なくするか

が最大の課題です。

コネクタを繋げるパネルの枚数が多ければ多いほど、コネクタの本数が多くなるためロスが大きくなります。

反対にコネクタを繋げるパネルの枚数が少なければ少ないほど、コネクタの本数が少なくなるためロスが小さくなります。

まさひこ

コネクタ~コネクタの間で少なからず放電してしまいます。

設置方法① 西面・南面・東面に三角形/台形パネルを使い最大枚数設置

2025年2月現在、三角形や台形の太陽光パネルを市場に出しているのは

■シャープ
■長州産業
■カナディアンソーラー

の3メーカーです。

あくまでお客さんの方針に合わせますが、タイナビやグリエネといった価格比較サイトで

MAX容量

と希望が出た場合は

屋根の形に合うようにいろいろな太陽光パネルを使って設計する

というのが販売店の特徴です。※全販売店がこの考えではありません

陽当たりが良いであろう面すべてに太陽光パネルを設置する前提のため、

パネルの設置容量が高く

なります。

設置容量(=設置するパネルの公称最大出力の合算値)が高い

だけであり、

総発電量が高い

とは言っていません。※設置方位が絡むため

この設置方法は

屋根の見た目重視

の方であればおすすめとなります。

まさひこ

太陽光を検討される際には価格・見た目・発電効率のどれを重視するのかを伝えたほうが有意義な話し合いになります。

設置方法② 西面・南面・東面に四角形パネルを使い最大枚数設置

2025年2月現在、

四角形パネルのサイズが横1722×縦1034

であるメーカーが多いです。

この四角形パネルで屋根に設置しようとすると

三角形の屋根の頂点の部分まで綺麗に乗せることができない

ため、どうしても余白ができてしまいます。

先ほどの単元で紹介した三角形/台形パネルについては発電量よりも見た目を重視しているため、公称最大出力が低めのことが多いです。

しかし、四角形パネルは

見た目よりも発電量を重視

しているため、

公称最大出力が高め

です。

三角形/台形パネルを使って設計したときよりも公称最大出力が小さくなりますが、パネル枚数が減っているため

電気のロスも小さく

なります。

太陽光パネル設置の際は

極力パネル枚数を少なくして公称最大出力を大きく

した方が効率的であるため、先ほどの単元の設置方法よりも発電値が高くなる傾向にあります。

まさひこ

いまのご時世は1枚のパネルでどれだけ公称最大出力を稼ぐかです。

設置方法③ 屋根が大きい面のみに四角形パネルを使い最大枚数設置

※シャープ様_住宅用太陽光発電カタログから出典

■設置場所が大阪市
■屋根の傾斜角が30度

の場合、南面の日射量は100%ですが、東西面に関しては85%の発電量となります。

三角形/台形パネルも使って屋根が一番大きい面に乗せると、陽当たりは良いですがロスの問題が生じます。

四角形パネルのみを使って乗せると

ロスを最小限に抑えつつ、公称最大出力MAXを狙える

ため一番効率が良いです。

まさひこ

パネルを乗せない面があるとモッタイなく感じますが、その気持ちを抑えてください。

最後にひとこと

今回は「発電効率が良い太陽光の設置方法」について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

価格比較サイト

に登録されることをおすすめします。

嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり

専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる

サイトもあります。

各販売店との対応が煩わしい方であれば専任のアドバイザーがつく比較サイト(ソーラーパートナーズ)が断然おすすめです。

  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 今まで太陽光の個人宅営業を11年間経験してきたまさひこと申します。現在は今まで培ってきた経験を元に太陽光業界専門のライターをやっています。 個人宅営業をしていた際、説明されている内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多かったため啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともまさひこを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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