築20年以上経過している家に訪問すると
屋根の上ではなくカーポートの上に太陽光を設置したい
という声が挙がります。
いわゆるガレージと呼ばれる
鉄筋が入っているタイプのカーポートであれば設置可能
です。
しかし、ホームセンター等で安価に購入できる
雨除けタイプのカーポートだと強度的に設置不可
となる場合が多いです。
今回は太陽光付きカーポートについて解説していきます。
じゃ、レッツゴー!
よく見かけるカーポート
見積もり比較サイトでカーポートの上に太陽光を載せたいと依頼が入った際、大体上記写真のようなカーポートが多い現状です。積雪地域ではない地域に多く見られます。
こちらは
片側にだけ柱が立っているタイプ
です。
体感では築20年以上経過しているお家だと
屋根強度
を不安に感じて、屋根上ではなくカーポート上を希望されている方が多いです。
太陽光は現在
パネル1枚あたりの重さが18kg前後
で、最低設置可能枚数が決まっているメーカーがほとんどです。
パネルの発電量や大きさによって異なりますが、最低設置可能枚数が3枚の場合はパネルだけで54kg負荷がかかることを意味します。
太陽光パネルを設置する際はパネルとは別に金具やレールも設置する必要があるため、たとえパネルが3枚であったとしても
総重量は100kg近く
なります。
反対に上記写真のように柱が左右両側に2本ずつ建っているカーポートの場合は構造がしっかりとしています。
積雪地域に多いカーポート
です。
お家によってはカーポート屋根部分を見上げると
筋交い
が入っており、強度的にも問題がないことが証明されます。
このようなカーポートであれば太陽光パネルを設置できる可能性はぐ~んと高くなります。
カーポート上に検討する場合は柱の数を確認してください。
太陽光付きカーポートとは
まさしく
カーポートに太陽光が付いている商品
です。この商品は太陽光付き「カーポート」なので、
とにかく「カーポート」を建てたい
という想いが強い方にはおすすめの商品です。
しかし、太陽光パネルの設置のみを検討している方から見ると、
カーポート費用が高くつく
ため費用対効果は低くなります。
太陽光パネルの価格は年々下がってきています。しかし、太陽光付きカーポートの価格は
■2台用:税抜200万円
■3台用:税抜250万円
■4台用:税抜300万円
※塩害地域だと塩害仕様オプションが追加
が相場になっています。
カーポートにおまけで太陽光が付いているイメージ
であるため、
太陽光におまけでカーポートが付いている
と考えている場合は痛い目に合います。
ローンを組んでカーポートを設置すると、月々の返済に追われるイメージしか持たれません。
しかし、ローンを組んで太陽光付きカーポートを設置すると、太陽光が発電した電気が自家消費に回り、尚且つ余った電気は電力会社に売電されるので経済効果としては大きめとなります。
太陽光が200万円と聞くと「高い!」と感じますが、カーポートが200万円と聞くと「安い!」と感じる方もいます。
※パネルの設置容量によります
おすすめできる人
売電単価が高かった頃は、屋根に設置している太陽光にプラスして
太陽光付きカーポートで容量をアップする
という考え方もありました。
しかし、現在は買電よりも売電の方が低いのでこの考え方は少なくなりました。
そこで、このご時世に太陽光付きカーポートが向いている方は以下の方です。
■新築で家を建てたが、屋根に穴を開けたくない場合
■築古で屋根に設置ができない場合
新築で外構工事と一緒にカーポートを設置する場合に関しては、南方位に向けることで太陽光の発電効果が高まります。
屋根設置をする際は北面以外の西面・南面・東面に設置をすればいいのですが、カーポートの場合は高さでいうとおおよそ1階部分にしか満たないためカーポートを
■自宅の西面に設置した場合:太陽が東にある午前に影
■自宅の東面に設置した場合:太陽が西にある午後に影
となります。
築古で屋根に設置が出来ない場合、
南面に設置ができるのであればおすすめ
できます。しかし、西面・東面に検討している場合はおすすめできません。
南側に検討している場合でも、自宅から見て南側に3階建て以上のアパートやマンションが建っている場合は効果が出ない可能性があるため注意してください。
最後にひとこと
今回は「太陽光付きカーポート」について解説しました。
より詳しい説明を希望される方は優良店が多い
に登録されることをおすすめします。
嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり
専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる
サイトもあります。
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