【太陽光メーカー「マキシオン」について解説】出力保証は40年でも機器保証は20年

太陽光を検討しているお客さんから

マキシオンパネルの取り扱いはある?

と質問を受けました。

私が働いている会社では取り扱いがあります。しかし、世間一般的にはどこだそれ?となりがちなメーカーです。マキシオンは

■出力保証40年
■機器保証20年

を付帯しているメーカーで、パネルの変換効率についても2024年4月現在であれば

トップ独走中(22.6%)

です。

価格比較サイトを通じて訪問をすると、

機器保証が40年

と勘違いしているお客さんが多い現状です。

今回はこのマキシオンについて解説していきます。

まさひこ

じゃ、レッツゴー!

あのメーカーが社名変更をしたのがマキシオン

※ソーラーパートナーズ様_サンパワー紹介ページから出典

マキシオンはアメリカのシリコンバレーに本社を構える

サンパワー

が社名変更をしました。サンパワーは

変換効率が高いバックコンタクト方式

の太陽光パネルを採用していたため、当時から脅威と言われていました。

※マキシオンジャパン様_リリース記事から出典

社名変更のリリース自体は2021年11月1日に発表されているため、社名変更したばかりというわけではありません。

世間的にはまだ浸透していないメーカーですが、取り扱っている販売店は意外に多いです。販売店検索はコチラからできます。

まさひこ

社名変更してからの年数はまだ短いですが、前身であるサンパワーの歴史も含めると長いです。

過去に出回っていた商品ラインナップ

※シャープ様_NB-245AB紹介ページから出典

12年前の2012年11月、シャープのパネルラインナップに

NB-245AB

というパネルが掲載されました。

※シャープ様_ニュースリリース 切妻屋根対応 単結晶太陽電池モジュールを発売から出典

当時のシャープ太陽光の主力商品は「NU-200AB」というパネルで、性能は

■発電量:200w
■変換効率:15.1%

でした。

それに引き換え「NB-245AB」の性能は

■発電量:245w
■変換効率:19.7%

であったため、一時期はシャープ太陽光の注目度が物凄くアップしました。

しかし、蓋を開けたらシャープ製ではなくサンパワー製であることが判明し、一気に世間も落ち着きを取り戻しました。

まさひこ

当時の日本市場にサンパワーでパネルを出しても売れなかったですが、シャープと手を組んだことによって売れ行きが良かったようです。

商品について

※マキシオン様_太陽光カタログ12ページから出典

2024年4月現在の主力商品は

■発電量:400w
■変換効率:22.6%

のパネルです。

※Qセルズ様_太陽光カタログ14ページから出典

4月にモデルチェンジしたばかりのQセルズパネルが

■発電量:430w
■変換効率:22.0%

であるため、

変換効率

に関してはトップを独走中です。

他メーカーのパネル発電量は

■ネクストエナジー:415w
■カナディアンソーラー:410w

となっています。

※マキシオン様_太陽光カタログ2ページから出典

この変換効率に関しては前身であるサンパワー時代から力を入れていたため、現在のカタログにもデカデカと変換効率の記載があります。

現在は

世界一の変換効率

を誇っているようです。

発電効率は魅力的ですが、

■価格
■1枚あたりの発電量

に関しては他メーカーよりも劣るため、太陽光パネル検討時には何を重視するかをよく確認してください。

2024年現在、一般的な太陽光メーカーのkW価格は27万円前後(5kW設置想定)です。

しかし、マキシオンに関しては市場平均より5~7万円高い32~34万円と言われています。

※マキシオン様_太陽光カタログ15ページから出典
※マキシオン様_太陽光カタログ15ページから出典

マキシオンは太陽光パネルは自社製造ですが、パワコンに関しては

■ファーウェイ
■デルタ電子

のOEMを取り扱っています。

※マキシオン様_太陽光カタログ16ページから出典

発電量の確認方法は

■ファーウェイ:自身のスマホあるいはパソコン画面で発電量を見るタイプ
■デルタ電子:物理的な発電モニターが存在しているタイプ

となります。

マキシオンブランドで太陽光システムと一緒に蓄電池システムを同時導入すると、強制的に

ファーウェイ製の蓄電池

が選択されます。

そのため、ファーウェイ製蓄電池がNGな方については事前に販売店に伝えることをおすすめします。

まさひこ

信用度はさておき、ファーウェイ自体はパワコン市場で有名です。

保証について

※マキシオン様_太陽光カタログ5ページから出典
※マキシオン様_太陽光カタログ2ページから出典

よく名前が挙がる有名メーカーの場合は、

■出力保証:25年
■機器保証:15年

が一般的です。

しかし、マキシオンは40年保証を謳っています。

■出力保証:40年
■製品保証:40年

上記と記載されていると

■機器保証も40年付帯されている
■「製品」保証=「機器」保証

と勘違いされる方が多いです。

しかし、パワコン等の交換が対象の

機器保証は20年

です。

※マキシオン様_太陽光カタログ6ページから出典

有名メーカーの場合はシステムに自然災害補償を付帯する場合、追加で

オプション費用を支払う

必要があります。

しかし、マキシオンの場合は既に販売価格に

自然災害補償費用がついている

状態のため、新たに追加する必要がありません。

他メーカーよりも提示価格が高い分、

■出力保証が長い 25年→40年
■機器保証が長い 15年→20年
■自然災害補償が付帯している

という点が魅力的に映ります。

上記の機器保証20年というのは太陽光も蓄電池もすべて

マキシオンのシステムで組んだ場合

が対象になります。

塩害地に設置しようと

■太陽光:マキシオン
■蓄電池:オムロン

とシステムを組んだ場合については基本的にパワコンメーカー側の保証が適用されます。

上記の例で言うと

オムロン側の保証

が適用されます。

オムロンは機器保証15年であるため、結果的に

■出力保証:40年
■機器保証:15年

となります。

保証が充実していて発電効率も高いのであれば、

検討メーカーはマキシオン1択!

となる方が出てくると思います。

しかし、マキシオンの前身であるサンパワーが設立されたのは1985年のため、会社ができてから

まだ40年が経過していない

現状です。(2024年4月現在)

保証が魅力的なのは良いことですが、個人的には保証が少々短くても実績が伴っている会社の方が安心できます。

最終的なご判断は皆さんにお任せします。

まさひこ

価格よりも保証重視の方におすすめできるメーカーです。

最後にひとこと

今回はパネルメーカーである「マキシオン」について解説しました。

より詳しい説明を希望される方は優良店が多い

価格比較サイト

に登録されることをおすすめします。

嵐のように3~5社から一斉に連絡が来るタイナビ/グリエネとは異なり

専任のアドバイザーがついて情報を集約してくれる

サイトもあります。

各販売店との対応が煩わしい方であれば専任のアドバイザーがつく比較サイト(ソーラーパートナーズ)が断然おすすめです。

  • この記事を書いた人

まさひこ

ご訪問いただきありがとうございます。 静岡県で太陽光や蓄電池などの個人宅営業をしているマサヒコと申します。太陽光業界は今年で11年目を迎えました。 説明訪問をすると意外に他社が話している内容が間違っていたり、太陽光=悪と伝わっているケースが多いので啓蒙活動も兼ねてブログを開設しました。 よく出る質問や太陽光業界のニュース、大手解説サイトでは語られない真実をまとめていくので少しでも検討の力になれたら嬉しいです。 今までに「販売店から出た見積額が適正かどうか調べてほしい」「どのような質問をしたら優良店と見抜けるのか」といった質問をメールでいただきました。 zoomでの説明も可能なため、是非ともマサヒコを有効活用してください。すぐ下のメールボタンかお問い合わせ欄からご連絡お待ちしております。

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